箱根「大湧谷〜芦ノ湖」(断念しました…)
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◎ 旅行目的
    2005年3月3日〜7日、箱根で行われる友人の結婚式に出席するついでに自転車で大湧谷、芦
   ノ湖を周遊する初めての自転車旅行。自動車に自転車を積んでいく輪行で挑む。もうひとつ、初のユ
   ースの雰囲気を存分に味わう。やはり旅行といえばユースと言えるよう、ユースを好きになって帰って
   来たい。さらに、晴れていれば絶景の富士山が拝めることだろう。
◎ 旅行計画
    3月3日(木) 新潟市〜上越市(宿泊:実家) −自動車−
      17時45分、仕事終了とともにR116〜R8をとおって上越の実家へ21時着予定。

    3月4日(金) 上越市〜箱根湯本(宿泊:湯本富士屋ホテル) −自動車−
      出発はできるだけ早く、6時前には出たい。ひたすら国道を使って箱根入り。約300kmの道の
     りだが、10時間で着ければ御の字。問題は山の雪の状況かな。まあ、ほとんど国道をとおる予定
     なんで大丈夫でしょう。どうしても駄目だったら高速に乗ろう。遅くても18時には到着しなければ。
     (長野経由)

    3月5日(土) 箱根湯本 友人結婚式(宿泊:湯本富士屋ホテル) −徒歩−
      午後から友人の結婚式&披露宴。できれば午前中に温泉街を散策したい。

    3月6日(日) 箱根湯本〜千石原(宿泊:千石原ユースホステル) =自転車=
      朝ホテルを出発して千石原YHへ向かう。ユースにお願いして車を置かせてもらい、自転車で大
     湧谷〜芦ノ湖を周遊。大湧谷に自転車というのはかなりキツイらしいが、根性で登ってみせる!
     もうひとつユースに泊まるのは初めてなので雰囲気を存分に味わう。当然共同部屋を予約。

    3月7日(月) 千石原〜新潟市(自宅) −自動車−
      初日と同様できるだけ早く出発したい。新潟市の自宅までおよそ440km。0時頃までに着けば
     いいと思っているので、高速には乗らないだろう。12時間〜14時間の予定。ここが一番キツイだ
     ろうなぁ。(群馬経由)


◎ 予定ルート

  今回の予定ルート。高速を使わず、ひたすら国道を走る!右下の地図は箱根大湧谷付近の拡大図。
ピンクのルートが千石原ユースホステルから大湧谷までのルートです。距離的には6km程度ですが、急
坂が続くキツイ道。左下に見える湖が芦ノ湖。                           <2005年2月22日掲載>
◎ 旅日誌
3月3日(木) 新潟市〜上越市(宿泊:実家) −自動車−(雪のち曇り)

 当直明けで眠い…。今日の夕方から旅行に行くというのに全く旅行用品のパッキングが終わっていない。まじめに間に合いそうに
なかったんで、午後から
3時間有給を取る!「荷物の準備で…」って言ったら怒られた。まあ当たり前だけど、強引に休んでしまった

 パッキングに2時間ほど掛かってしまった。っていうか、注文した輪行袋が届かないぞ〜。出発ぎりぎりまで待ったが届かず、しか
たないから自転車の前後輪をはずしてそのまま積んだ。

 18時出発。クリーニングに出してあったダウンジャケットを受け取り(こっちもぎりぎりだった)、実家に向かう。しばらく走って、パソ
コンの車載用台を忘れたことにきずいた。…どうしようかと悩んだが、すでに30分以上走行していて、取りに帰る気にもならず、諦め
た。パソコンはGPSを繋いでカーナビにする予定だったけど、この時点で断念。まあ、助手席に置くって手もあるんだけど、見難いし
固定できないと危ない(急ブレーキとかでパソコンがぶっ飛ぶ)から、久しぶりに
アナログ地図のみで行くことに。こんなアナログ旅
行もありってことで。

 途中、柏崎のコンビニで夕食。腹ヘリまくってたからメチャメチャうまかったなぁ。21時に実家に到着。

 さ〜て、どうしよっかなぁ。昨日泊まりだったから風呂でも入ってこようかな。ってことで近くのスーパー銭湯「七福の湯」へ。実はス
ーパー銭湯ってところに初めて行ったのだ。もともと風呂なんてあんまり好きじゃないんだけど、やっぱり食わず嫌いはいかんな。入
ってみてビックリ!風呂の種類がメッチャあって、休憩室も広い。寝る場所もあるから24時までならずっといてもいいかも。これで5
00円ってんだから、はまってしまいそうだ。風呂あがりにコーヒー牛乳を
グビグビっと飲む!やっぱり腰に手を…って思ったけどな
んか恥ずかしいぞ。(人が多すぎて)却下。おとなしく飲んだ。

 帰りに給油していこうかと思ったけど、地元にいるころいつも給油してたスタンドが24時間営業じゃなくなってた。燃料の残りも少
ないけど、しょうがない。まあ、プリちゃんなら
長野くらいまではもつでしょう。


3月4日(金) 上越市〜箱根湯本(宿泊:湯本富士屋ホテル) −自動車−(曇り)

 いきなり寝過ごした!6時には出発したかったのだが、親に起こされてすでに6時40分。速攻飯を食って支度して、7時20
分に出発。山に近づくにつれて雪がものすごいことになってきた。路面には雪はないが、路肩には
雪壁が…。ほんとにすごい高さだ
。写真をとらなかった事が残念。

 8時15分、長野県入り。市内に入ると路面が凍結していて渋滞がひどい。ノロノロもいいところだ。ただ、千曲川は綺麗で、
横に見ながら進む。

 11時30分、小諸を通過。長かったR18もようやく終わり、R141へ。ここからは初めての道でわくわくする。そういえば上田あたり
で妙な道路標識を発見。路肩に自転車マークがあってオレンジの矢印で歩道へ上がれといったふうに書かれていた。どうやら自転
車は車道を走れないようだ。それなのに歩道は狭く、とても自転車で快適に走れるようにはなっていない。そういう表示は歩道を

転車が快適に走れるように整備してから書いて欲しいもんだ。長野は運転マナーが悪くって嫌いだ…

 さて、R141はかなりの登りが続く。プリウスにはちときついなぁ。んで、しばらくしてR20で甲府入り。ここは道も広くて走りやすい
。自転車でも走りやすそうな街だ。

 甲府を抜け、R137で南下、いよいよ山梨県に入る。晴れていれば右手に富士山が望めると思うのだが、あいにくの天気で拝め
ず。まあ、しばらくこっちにいるから、
一日くらい見えるだろう、なんて楽観的になるのも旅の魔力か?河口湖、山中湖(でかい!)を
通り、R138で静岡へ。静岡は2年間生活した土地で懐かしい!なんて雰囲気じゃないな。あるのは山・峠・雪。とても静岡って感じ
がしないぞ。もっとこう、のどかで穏やかで…。
…なんだよこの峠は!んで寒い!

 ここまでの道で一番きつかった乙女峠を越えたら箱根だ!目的地に近づいてちょっとうれしくなったのもつかの間。ついさっきの峠
なんぞかわいいもんだ。「箱根の山は天下の険」って言うけど、まさにそのとおり、急坂はともかく、
殺人的なヘアピンのオン
パレードだ。絶対に自転車では越えたくない。(だけど、いつかは越えてみたい)

 16時40分、湯本富士屋ホテル着。なんだかんだで、9時間20分。けっこうかかったなぁ。ホテルの人が「雪すごかったんじゃな
いですか?」なんて聞いてきたが、新潟から来てるんだからそんなわけない。ってか、これくらいでびびるな、路面に雪は無いぞ!

 お世話になる「湯本富士屋ホテル」(左上)かなりでっかいぞ!

 部屋に案内されると、結婚する友人はもちろん、他にも懐かしい顔が見えた。卒業以来だねぇ。しかし、静電気がすごいぞ。ホテ
ルってところは必ず静電気がつきまとうからたまらん。これさえなきゃ最高のホテルだったのに…。

 さて、箱根といえばやっぱり温泉!結婚する友人とともにホテル内の温泉へGO!露天風呂へ行って、ひのき風呂へ入ろうと
足をかけたとたん
ツルッ!!!その瞬間天地がひっくり返り、頭から温泉へダイブ!!もう、なにが起こったか理解で
きず、友人と共にただ爆笑だ。いや〜、アブネェアブネェ。頭打たんで良かったよ〜。

 ところで、この露天風呂、どうやらサルが出没するらしく、危険らしい。幸い会うことは無かったが、ちょっと見てみたかったかも
しれない。露天も良かったが、低温サウナもいけてるぞ。50℃くらいでじっくり汗を流す!悪いの全部出て行け〜ってな感じだ。

 その後も温泉でくつろぎ、どれくらい入っていただろうか、でるときにはふらふらだった。「体が水分くれ〜」って訴えてるのがわか
るほど。風呂上りに飲んだジュースが最高にウマイ!

 さて、メンツもそろったところで夕食。とりあえずホテル内の居酒屋へ行くが、メッチャ高くて、ビール一杯で出る。近くに焼肉屋が
あるってことで行くも休みで断念。しかたなくラーメン屋で飲むことにしたが、この箱根湯本と言う場所は
飲める店がまったくない!
なんか温泉街って感じがしない、不思議なところだ。

 その後、コンビニで酒とつまみを調達して部屋で飲むことに。久しぶりの再会で昔話に花が咲き、1時40分ころ就寝。変わった人
変わらない人それぞれだが、やっぱり楽しかったなぁ。


3月5日(土) 箱根湯本 友人結婚式(宿泊:湯本富士屋ホテル) =自転車=(晴れのち雨)

 結婚式&披露宴当日。朝7時起床(早い!)。朝起きたときに布団から見えた景色が最高だ。

 披露宴は13時からだが、一回チェックアウトしなければならないらしい。みんなで8時30分から朝食を食べるというので、他の人
は朝風呂へ行ったが、私は一人自転車を組みだした。ちょっと箱根を自転車で走ろうと思ったのだ。このポタリングが最初で最後の
箱根サイクリングになろうとは知るよしもなかった…。

 7時20分、自転車を組み、ペダルを漕ぎ出す。空気は冷えているが、晴れていて気持ちいい。昨日飲みすぎたせいでのどがカラ
カラだ。自動販売機で水分補給。なんにもないが、それが新鮮で気分は上々だ。道の行き止まりでちっちゃい神社なんか見つけた
りして。

    
   温泉街にて。休日の早朝、人影は少ない。       道の終わりに小さな神社へ続く階段を発見。

        
          ようこそ箱根へ!                    箱根温泉発祥の地

 1時間くらいぶらぶらと自転車を走らせ、ホテルへ帰るが、ここで最大の難関!ホテルへの道はものすごい急坂なのだ!しかし、
これは攻略しなくちゃいけないと思い、ギアをローに入れて一気に上がる。息も上がる!

              ホテルへ続く急坂。写真で見るよりかなりきつかったぞ。

 なんとか坂を登りきり、朝食。朝から運動したから食欲は抜群だ。ばっちり補給して、さ〜て、運動後の風呂でも行ってくるか〜!
朝一番は込んでたらしいが、今はがらがらだ。独り占めして入る温泉…あ〜
ごくらくじゃ〜。ん??良く見ると桜が咲いているで
はないか!露天風呂のすぐ横にある桜の木で、わずかだが確かに咲いている。やっぱ温泉で暖かいからかな。得した気分だ。

 風呂から上がり、だらだらしてギリギリの11時に一旦チェックアウト。披露宴の時間まで温泉街をぶらぶら…なにやら様子が違う
ぞ。昨日とはうってかわって人がぎょうさんいるじゃない。やっぱり休日ともなると違うね〜、活気があるね〜。うん、温泉街はこうで
なくっちゃ。ようやく実感した。

 友人Yが「湯もち」という箱根名物のもちをさがしているというが、誰一人として知らない。ほんまに有名なんか?と疑っていたら、温
泉街のはずれに店発見!しかも店内行列。「おお、あった〜」などと喜んで買ったものを一個もらった。マシュマロのような生地の中
に芋羹が入っていて、確かに珍しいかったが、うまいかどうかは正直
微妙…

 13時、披露宴開宴。乾杯の挨拶はかなり緊張したなぁ。自分で何言ってるかわからんかった。

 出席していた友人の中で、会社が非常に近い人がいた。ほんとに目と鼻の先だ。ん〜、不思議。

 披露宴は2時間半ほどで終了し、2次会だけど、準備していないそうで、友人Yがホテルのラウンジを使わせてもらえるよう、頼ん
でくれた。いつも思うんだけど、この人の行動力は尊敬に値する。すごいよ、あんた

 2時間飲み放題一人5000円!ちと高いが、こういうところはしかたないと思うしかない。期待していたよりも沢山料理を作ってくれ
たし、なにより
外に店は無い。

 この2次会で新郎新婦に記念品を贈ることになり、友人Tと温泉街へ繰り出した。急に記念品って言われてもなぁ…なんて思って
たけど、案外それらしいのがあるもんだ。箱根は寄木細工ってのが有名らしくて、それ関連の品が沢山売ってた。もう、これしかない
でしょ?ってことで箸と二人用の箸箱を購入。なんとか様になってよかった良かった。喜んでもらえましたか?

 2次会は、最後に記念品を渡し、みんなで写真をとってお開き。

 ここから3次会。2次会で余った料理をこれまた無理言って取り分けて貰った。場所は…なんと新郎新婦が泊まるス
イートルームだ!
いいのか?とも思ったが、20人くらい入れる部屋はここをおいて他には無い。そして、何度も言うが、外
に店は無いのだ(笑)。
押しかけちゃってごめんね〜。

 話題は新郎新婦の話ではなく、エロネタ!(風俗とか…)仕事の話もしたが、中心はこっちだ。学生時代じゃこんな話しなかった
けど、みんな大人になったってことだ、うんうん。「やっぱり船乗ってるとね〜」なんて話が合うのも共に航海してきた仲間だから。

 1時30分過ぎに解散。けっこう早かったなと思ったが、考えたら13時から飲んでたんだった…。


3月6日(日) 箱根湯本〜千石原(宿泊:千石原ユースホステル) −自動車−(曇り)

 8時起床。不思議と酒は残っていないくて調子はいい。朝食(昨日と同じバイキング)を食べて朝風呂へ。っと、その前に友人Tが
一足先に帰るということで見送った。また会おうぜ!

 風呂から上がって9時40分、ロビーへ行った。ほとんどの人が10時発の小田原行き送迎バスで帰るからだ。みんなを見送ってか
ら自転車をばらして車に積み込んだ。ホテルの方にはほんとうにお世話になったなぁ。すごく気を使ってくれる、いいホテルだった。

 11時、残った友人もチェックアウト。ここで本当にみんなとお別れ。電話番号聞いたり、住所を聞いたりしてから別れて、一人千石
原へ向かった。朝の情報では千石原は雪らしい。大涌谷へのツーリングが危ぶまれたが、とりあえず今日の宿泊先である「箱根千
石原ユースホステル」へ向かう。

 走り始めて標高が上がるにつれてどんどん雪深くなってきたぞ。あたり一面白銀の美しい景色が広がっているが、こっちとしては
それどころじゃない。
雪が降っては困るのだ!

 30分くらい走るとユースの近くまで来たが、場所がわからん。なんかツーリングマップルと位置が違うんだよなぁ。ローソンの近く
にあった看板を頼りに行ってみるが、なんかおかしい…。とおりの看板にはユースって書いてあるのに建物のには「ゲストハウス」っ
て書いてある…。とりあえずユースにTELしてみると、やっぱりここでいいらしい。チェックインして、聞いてみた。「自転車で大涌谷っ
て行けますかねぇ?」速攻
「無理です」って答えが帰ってきた。

 いや、なんとなく予感はしてたんだよ…。この大雪でいけるわけ無いよなぁ。それでもとりあえず様子を見に行こうかと思って、車で
大涌谷へ向かった。予想していたより坂がきついぞ。いや、きついなんてもんじゃない、車でもやっと登ってますけど…。

 もう、このあたりから自転車じゃ無理かも…って思ってた。情けないって思ったけど、無理して事故ったなんてシャレにならんし、ま
た機会はあるサって自分に言い聞かせ、結局車で大涌谷に行くことにした。いつか絶対自転車で登ってやる!

と、決めたのはいいが、迷う!どこにいるんだかさっぱりわからん…。しかたなくGPSを使うことにしたが、位置を捕捉できず、い
までたっても現在地が出てこない…。ん〜、ちょっとやばいかも?と思いながらも適当に走ってると看板発見。強羅(ごうら)…。

 げ〜、いつのまにこんなところまで来たんじゃ〜。方向音痴もいいところだ。思いっきり通り過ぎてるし…。

 ここからは国道に出て、大涌谷方向へ標識にそって行く事に。しかし、この大涌谷、「谷」なのに「山」だ。登板すればするほど坂が
急になっているじゃないか。いや、マジで
ビビったよ。私はこんなところに挑もうとしていたのか…。でも、ルートもだいたいわかったし
、絶対に自転車でリベンジするぞ!

 駐車場に到着。520円前払い也。「くっそ〜、本当は払う予定じゃなかったのに」。予定外の出費は腹が立つな〜。

 それにしても硫黄の匂いがすごいぞ。水蒸気がもくもく出てて景色はすごい…。富士山も見れたけど、晴れてればもっと良かった
のになぁ。でも、スピーカーからドラゴンボールのゴクウの声でなんか言ってるのは雰囲気ぶち壊し。ありゃいらんわ。

  
  火山ガス注意の看板。心臓の弱い人は行けません!            水蒸気がもくもくと…

 なんか、上に登れるらしく、道を登っていくと、標高1050mの標識が!一気に登って来たもんなぁ。しばらく写真をとっていると声
をかけられた。女の子2人旅行らしく、写真を撮ってくれという。私が一眼レフカメラで撮っていたから、「写真上手そう」だったらしい
。どうやら
一眼レフ=写真がうまいという公式ができているようだ。そりゃ偏見だと思ったが、最高のアングルで撮る!
 ん〜、しまった、電話番号聞いとけば…。旅の恥は掻き捨てってね。

 ところで、ここ大涌谷では「黒たまご」が有名だ。なんと、一個食べるだけで7年寿命が延びるというとんでもないものだ!とい
うことは10個で70年…。
食ってる限り死ねないってことだろうか…。

 でも、ここで食っちゃったら二度とこないと思ったから、黒たまごは自転車で来た時のために取っておこうと思い、我慢した。これで
二度目に訪れる理由ができた。「黒たまご食べに自転車で大涌谷へ」。う〜む、素晴らしい(笑)

           
      ここで「黒たまご」をつくるんだそうな            大涌谷からの富士山。雲が…

 さて、芦ノ湖にでも行こうかと車を走らせるが、いかんせん天気が良くない、富士山も見えない。こりゃダメだ。また駐車料金払って
行く事も馬鹿らしかったから道の駅「箱根峠」で休憩。

 
道の駅「箱根峠」からの芦ノ湖

 休憩も終え、帰ることにしたが、何を思ったか国道1号を逆走してしまった!なんかおかしいって思ってたら、三島市に入
ってしまってようやく気づいた。そそくさとUターンしてきた道を戻る。
国1最高地点を越え、ユースに戻る。

 ここ、箱根千石原ユースホステルは国際的なユースだ。まあ、ユースってもともと国際的だけど…。入ってすぐに中国人らしき女の
子2人組みに会い(初め日本人だと思った)、すぐに、アメリカ人女性2人組みに会った。んで、すぐに別のアメリカ人男性が1人。
アメリカの女の子のうち、一人はモニカさんって言って、静岡に留学しているそうだ。私も静岡にいたから、ちょっと話した。(日本語)

 食堂で日記を書いていたらその2人に写真撮ってくれと言われて撮ってあげた。(ここでも一眼レフ効果か?)夕飯いっしょに誘おう
かと思ったけど、すぐに二人で出て行っちゃった。まあ、自由なところもユースの醍醐味だしね。

 部屋に入ると松島君という人と同室。あとで気づいたけど、どうやら彼はチャリダーだったようだ。残念、いろいろ話したかったけど、
夕飯食って帰ってきたら寝てるんだもんなぁ。

 その夕飯だが、ユースのバイトらしき娘おすすめの「大地」って店に行った。ここは量も多くてうまいらしい。確かにすごいボリューム
だった。腹いっぱいだ。ユースに泊まってるアメリカ人の男の人も食いに来てた。やっぱりお勧めらしい。

 その「大地」に向かう途中、「星の王子様ミュージアム」の前で声をかけられた。いきなり英語で話し掛けられてちょっと戸惑ったが
、台湾から旅行に来ていて(4〜5人いたかな)小涌園(こわきえん)へ行きたいらしく、このバスで行けるか?と言うのだ。そんなこ
と言われても、こっちも旅行で初めて来たんだからわかる分けない。一旦は、I Don't Know で別れかけたが、なんか気が引けた。
だいたい、すごい困っている外国人旅行者を置き去りにして帰っていいのか?いや、
日本男児としてそんなことじゃだめだ!と
様子をうかがっていると、バス停に歩いてくる
ジモティーらしきおっちゃん発見!こりゃあ行くしかないと、バス停まで戻り、
おっちゃんに道を聞くと、どうやら反対側のバスに乗らなきゃ駄目らしい。「箱根めぐり〜」というバスに乗れば一本で行けるらしいん
だけど、時間が時間でバスは無く、乗換えが必要な普通のバスでの行き方を説明した。つたない英語で、どこまで理解してもらった
かわからないけど、とりあえず、なんとかなったことが嬉しかった。彼らは無事にたどりつけただろうか?
Good Luck!
 英語勉強し直そうって本気で思ったよ。

 ユースに帰ってくると、先ほど来ていた団体(10人くらいいたかな)の姿は無く、アメリカ人らしきおばちゃん2人が飯を食っていた。
それにしても箱根は外国人が多くておもしろい街だ。大涌谷にもいっぱいいたなぁ。このユースも多いし…。

 20時、食堂で日記を書きながらビールを飲んでいたが、おばちゃん以外誰もこないぞ…。みんなでワイワイやりたかったのに、残
念だよ。日記を書き終わってから明日のルートをツーリングマップルで立て直す。明日は景色のいいところを走るぞ!

 
お世話になっ千石原ユース。あっ、入湯税払ったのに温泉入らなかった…。まあいい、また来よう。


3月7日(月) 千石原〜上越市(実家) −自動車−(快晴のち晴れ)

 いよいよ帰らなきゃいけない。「いやだ〜もっとここにいたいよ〜」。けっこう気に入ってしまった。

 予定では、今日は新潟市の実家まで帰るつもりだったけど、明日8日に予定ができたため、上越の実家までの帰路になった。同じ
道をとおって帰りたくなかったから、道を厳選した。観光もしたいし。テーマは、
絶景の道を行く。うん、これだ。

 6時15分起床。同室のチャリダーは6時過ぎに出て行ってしまった。玄関にあった自転車が無くなっていたからやはり彼のものだ
ったんだろうなぁ。ごそごそと布団から這い出て、食堂でお茶飲んだり、顔洗ったり。

 7時15分、快晴の空の下出発。最高の青空が広がって、いいドライブ日和になりそうだ。

 −3℃の乙女峠を越え、富士山スカイラインに入るため御殿場へ向かうが、また迷う!だめだ、この方向音痴なんとかしなきゃ
…。やっとのことで富士山スカイラインへ入った。ここは富士山を間近に走る
最高のビューロードだ。しかも快晴ときたら言うこ
とない!めっちゃいい気分で走れた。自転車で来たいけど、ちょいコエーかな。


富士山登山道付近。おや、右に人影が。これから登るらしい。他にも車が数台止まっていたぞ。

 水ヶ塚PAで休憩。ここは絶好の富士山ビューポイント。快晴の青空に白い富士山が浮かび上がっていた。

             
      プリウスと富士山。実はプリウスはどろどろだったり…。         ノーマル富士山。よっ、日本一!

 今度は下り。下っている途中、シカの親子を発見!夢中でシャッターを切った。いや〜、やっぱり自然が残ってるよ、ここは。


ニホンジカの親子。お母さんとお子ちゃま。こっちみてます♪

 下っていくと、一部路面が凍結していた。前のトラックがやたらとゆっくり走るのもわかるな。…と思ってたら、対向斜線でトラックが
スリップして立ち往生していた。縁石にこすってる。…まじで笑えんぞ。明日はわが身ってか?気をつけようっと。

 富士山スカイラインから、こちらも走ってて気持ちいい県道72号を抜けた。近くに「白糸の滝」ってのがあって、ついでだから見てい
こう!と思い、滝に向かった。というか、曲がるところを曲がらないで直進しちゃったから、なりゆきで(笑)
 到着したはいいが、
駐車料金500円(またか!)だったから速攻却下。ちょっとしかいないのに馬鹿らしい。

 そのままR139に向かった。目的は本栖湖。学生時代に一回いったが、こっちもついでに寄ってみることに。旧5千円札(新渡戸さ
ん)の裏面…いや、表に描かれている富士山を撮りに行った。朝天気が良かったからか、カメラマンもちらほらいるな。残念ながら霞
がかっていて、いい出来とはいえないけど、一応撮ってきた。


これが5千円札の富士だ!

 さてさて、写真も撮ったから、本栖湖を後に、R52へ。新しくできた南アルプス市に向かった。すぐにチャリダー発見!春とは
いえ、まだまだ寒い中、荷物満載で走っているではないか!ちんけな雪を理由に大涌谷へいかなかった
自分がはずかしい…

 10時30分、朝からチョコレート1個しか食べていないから腹が減ってたまらんぞ。んなもんだから、道の駅みたいな「かじかわ交
流センター塩の華」で飯を喰らうために休憩。しかし、11時からしか空かないらしく、ベンチで日記を書いた。途中青い機体に赤のラ
イン、まさしく山梨県警のヘリ2機がおんなじ方向に飛んでったのを確認。どこいくんだろ?まあ、今は関係ないが…。

 11時、ようやく食堂が開いたが、どうやら麺類しかないらしく、しかたないから月見うどん大盛りを注文。けっこう量があったが、腹
が減ってたんで
むさぼるように喰らいつく!あっという間に完食。靴をブーツからスニーカーに履き替えて出発した。

      
      かじかわ交流センター「塩の華」。プリウスも写ってる。           ここから南アルプス市!

 12時30分。景色のいい甲州街道(R20)を走っていると眠くなってきた…こりゃヤバイと、マップで目ぼしい店を探すと「ケルン
コーヒー
」っていう店があり、自家焙煎のおいしいコーヒーが飲めるそうだ。こういう情報が載っているのもツーリングマップルの魅力
だよな。知らない土地でおいしい店を見つけるのは至難のワザだしね。ここでお勧めだった「白州ブレンドほろにが(500円)」をオー
ダー。
 店内には薪ストーブが置かれ、雰囲気はかなりいいぞ。
 コーヒーが運ばれてきて一口。
うまい!久しぶりの本格コーヒーに舌鼓。急ぐ旅でもないし、ゆったりと贅沢を味わおうじゃない
か。こんな時間の流れ、好きだなぁ。コーヒーを飲むためだけに再び訪れたい店だ。


ケルンコーヒー。まじでイイ店。豆も売ってますヨ。

 ここからは一回コンビニによっただけで、ほとんど休憩なしだ。R20で長野県に入るが、相変わらず渋滞してる。あっ、救急車!そ
ういえば、行きも長野で3台見たし、消防車も1台見たなぁ。長野でしか見ていないってのは単なる偶然だろうか…?

 R20からR19、そしてR137で白馬へ。この辺は何回かとおったことがあるから素通りだ。あとは道なりにR138に乗り、いよいよ
R8で海岸線を走る。ああ、もう
旅も終わりなんだなぁ…。

 18時20分帰宅。11時間の絶景ドライブも終わってしまった。ほっとしたような、寂しいような…。正直もっと旅したいなぁ。

 まあ、そんな感慨にふけっていてもしょうがないから、飯食ってまた七福の湯へ行った。前回は入らなかったサウナへ行った。なん
とここのサウナには
TVがついているではないか!思いっきり長居してくださいって言ってるぞ。しかし、暑い。上段90℃、下段で
も75℃ある。私は中段に座ったから、それでも80℃くらいか。6分で限界だったけど、下段では
読書するツワモノ発見!いくら
下段って言ってもこりゃ無理あるだろう?って思ってたけど、そのひとなかなか出てこないんだよなぁ。マジすごいっす。

 風呂から上がって着替えながら、なんとなく上を見ると、監視カメラ発見!これって女子更衣室にもあるんだろうか?まあ、あ
るだろうなぁ。私は別にいいけど、女の人はどう思うだろう。カメラの映像は誰か見てるだろうし…。いくら犯罪予防っていってもプライ
バシーもくそも無いよなぁ。ちょっとやりすぎかも…。

 風呂上りにフルーツ牛乳を飲んで帰宅。あ〜、ほんとに終わったよ。


◎ 実走ルート

 大涌谷は中止したけど、箱根はイイ!また来るぞ!

 関東に行ったのになぜか雪に見舞われた日々、やっぱり

 私は雨男…いや、雪男か?

 高速を使わなかったことが唯一の救いか?

 これからの課題も多い。

 とにかく、900kmの旅無事に終了!

 次はどこに行こうかな。

 つぎこそ自転車で…

 サイクルログになってないもんなぁ。

                      2005年3月12日掲載


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