何といっても自転車で無事に日本を一周すること！これに限ります。安全第一！
では、何を持って日本一周とするのか？やはり、日本の４つの端、最北端、最東端、最南端、最西
端を制覇しなければ。すなわち、最北端は宗谷岬、最東端は北海道納沙布岬、
最南端は沖縄波照間島、最西端は与那国島です。
ただし、金銭的に沖縄方面の島々に行けるかどうかが微妙なので、最悪沖縄本島止まりになるかもし
れませんが、まあ、その辺はあまり気にしないということで。
◎ 何故故に自転車？
はい、ここ重要です。まず、自力で日本を一周したい！という思いが強かった。厳密に言えば、徒歩
で一周するべきところですが、さすがに時間がかかりすぎるということで却下しました。トホダーさんは
すごいですよ、ほんと。
枻（えい）出版刊行の本に「散歩自転車、旅自転車。という本があります。ここに掲載されていた自
転車で日本を一周している人たち。彼らの目的はさまざま。当然ルートもさまざま。しかし「日本一周」
という目的だけは共通している。もちろん私の目的も…。
当然スタイルもさまざま。登山をしながら一周、一日1000円以内で過ごしながら一周、はたまた会
社を解雇されて時間が出来たから一周。
そう、スタイルなんかなんでもいいんだ！そう思えてから俄然やる気が出てきた。
私の場合、当初自転車での日本一周なんて考えたこともありませんでした。ところが、キャンプに興
味を持ち始め、自然のフィールドに出るようになってからまず環境について考えるようになっていた。
それまでも多少は興味があった事で、車もプリウスを購入しました。その環境についてのホームペー
ジを検索していると、“自転車は究極のエコな乗り物”ということが書いてあり、そうだよなぁって。
それからは片道10kmの通勤も天気のいい日は自転車に切り替えていった。
私はもともと船乗りで、いろいろなところへ行きました。そこで感じたことは、「日本は美しい国」とい
うこと。特に島が美しい！ところが、日本自体島国なので、イコール日本は美しい…というわけにはい
きません。環境汚染が深刻な地域も多く、このままではいけないと思います。私たちの子孫にも、美
しい国日本を残していかなければいけないのではないでしょうか？
私はそんな美しい日本を自らの目で、足で見に行くために自転車で旅に出ます。
そもそも自転車は好きです。街並みを堪能できる適度なスピードと下り坂で風を切る爽快感。自ら
の足でペダルを回して進むということは十分自力と言えるのではないでしょうか。自分の力プラス自
転車という相棒を持つことによって旅は大きく飛躍する！
◎ できる限りの島に行きたい！
日本は島国、小さい島から大きい島まで、その数は優に1,000を超えます。今回の旅には（財）日本
離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADASU(シマダス)」を持参予定…だったのですが、さすが
に重いので、同センター運営のサイト、「しましまネット」を活用することにしました。やはりインターネッ
トは便利ですね。
ただし、訪れる島は、キャンプができる島に限ろうと思います。せっかく行ったなら１泊はしたいし。こ
れも予算と相談して島を厳選しなければ。
◎ 現在地情報について
毎日正午の位置をクロスベアリング※1により測位。求めた位置を元に、平面航法※2を用いて２４時
間直線移動距離、針路及び速力を算出する。
※1
クロスベアリング…ある目標物（山、タワーなどのランドマーク）の磁針方位をコンパスにより測定
して、その方位と走行中の道路との交点を現在位置とし、地図上で緯度経度
を測定する。
※ 目標となるランドマークが存在しない場合はGPSにより測位する。
※2 平面航法…前日正午及び本日正午位置の２地点位置から計算で距離、針路、速力を算出する
方法。
※ 公式 
上図においてAからBまで移動したとする。AとBの緯度経度は分かってい
るから、針路（Co.)と航程＝距離（Dist.)を求めればよい。
平面三角法の公式より、
tan
Co. = Dep / D.Lat
Dist = D.Lat × sec Co.
ちなみに、
D.Lat = Dist × cos Co.
Dep. = Dist × sin Co. となる。
本音を言うと六分儀を使用した天文航法によって位置を出したかったのですが、水平線が無いと位
置が出せないこと、六分儀自体が高価なことなどの理由で断念しました。また別の機会に挑戦したい
と思います。
今回はこの平面航法による算出のほか、サイクルコンピュータも合わせて使用する予定です。
