自転車日本一周リアルタイムログ!
HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール

2005年 5月 6月 7月

7月12日(火)<50日目><バイト10日目> 現在地⇒北海道利尻富士町「プチホテル川一寮」

 休日?充実した1日

  05時40分起床。眠すぎだ。今日は初めて朝の仕事。と言っても前日に前もって準備をしているので用意
 できた朝食を運ぶという簡単な仕事だ。もちろん他にもあるけど割りとゆったりしている。
  そして今日はお昼のツアーも無く店も休みのため、朝の仕事が終わったらフリーなのだ。朝3時間ほど
 拘束されているので完全な休みとは言えないけど、それでもバイトを始めて10日目にして初の休み。そ
 して天気はピーカン日本晴れ。こうなったら島1周に行くしかないでしょう!?

  09時に仕事が終わってお店のご飯でおにぎりを2個作り、朝食の残りの鮭の切り身を2つ貰ってお弁当
 の完成!

  一旦寮に帰って軽く自転車を整備し、フロントバッグとバックパックを背負って10時に出発。
  天気は快晴、気温も20度を超え(利尻にしては)暑くなる予報。

  久しぶりの長距離ライドと荷物の少なさに少し戸惑うも直ぐに慣れる。軽い自転車ってなんて楽なんだ
 !

  まずは鬼脇からすぐ近くの「オタトマリ沼」を目指す。何回か来た事もあって自転車でも15分くらいで到
 着。ただ、自転車で来たのは今回が初めてでやっぱり車で来るのとは一味違う。いつも川一に来ている
 観光バスと売店でマスターが売っているウニ寿司を尻目に(手伝わされたらかなわない)一般の観光客に
 混じって撮影。新緑に利尻山が見事に映えて絶景かな。
 

  そこを後に仙法志(せんほうし)へ向かう。ここにある仙法志御崎公園(せんほうしみさきこうえん)はい
 いとママさんに教えてもらっていたからだ。
  行ってみてビックリ。ア…アザラシがいた…。2頭がいけすの中で泳いでいてお客さんからエサ貰ってい
 るよ。アザラシ水族館ですか??
  他にも岩場の間から利尻山が覗いたりと確かに素晴らしい場所だった。例に漏れず観光バスま多かっ
 た。みんな暇なのね。
  しかし写真を撮ろうと思っていたずかずかとフレームインしてくる団体パワーはすごいね、お構いなしだ
 。人は集団で居ると大胆になるんだなぁ。

  御崎公園を後に熊が寝ているように見えるその名も「寝熊の岩」や「人面岩」などがある奇岩地帯で撮
 影していると後ろからチャリダー現る。たまたま自転車で島1周をしているというのにチャリダーに合える
 とは思わなかった。彼は室蘭から来たそうで、30日ちょっとだそうだ。彼もまた日本一周の途中で、私も
 日本一周中なんですよと言うと「えっ、その荷物で?」
  そりゃ疑うよな、私はフロントバッグと小さなバックパックだけの軽装備なのだから。
  「実は…」とバイトをしていることを話すと「ああ、なるほど」と彼。バイトの条件には「熱いですね」と一言
 。彼もどこかでバイトをしたいそうだけど、まだ旅の初めなので今は進むそうだ。
  残念、その気なら川一のバイトに引き込んだのに(笑)。
  またどこかで!と握手をして別れる。

  お昼になったので沓形(くつがた)の手前にある利尻町運動公園で昼食。いやいや、おにぎりと鮭の美
 味しいこと。自転車を漕いでいる時は基本的にパンだったけどコンビニじゃない自家製おにぎりもまた格
 別だ。最近パンを食べていないのでセイコーマートのパンも食べたいなぁ。
  昼食にこの公園を選んだのには訳がある。ここ利尻にはサイクリングロードがあり、この運動公園から
 フェリーの着いた鴛泊(おしどまり)の少し先にある野塚展望台まで延びているのだ。もう自転車道があ
 るだけでチャリダー冥利に尽きるって物だ。しかも道道1076号と4桁ながらも立派な北海道道の道。素晴
 らしい!!

  昼食後いよいよサイクリングロードを走る。…が、いきなり「カラスの攻撃に注意」の看板発見。ん〜、
 いるいる、カラスがうようよいるよ。でもこんなので怯んでいられないので前進あるのみ。
  少し走ると草原が広がるロードに出て快晴の元に利尻山が見事にそびえる圧巻の景色が私を出迎え
 てくれて自然に気分も高まる。なにか熱いものが全身から込み上げてくるような感動を覚えた。やっぱり
 自転車っていいな〜。
  さっき会ったチャリダーは、北海道育ちなので「今日は暑い!」と言っていたけれど、私には丁度イイ。
 走ると少し汗ばむけれど風は気持ちいい!!

  サイクリングロードは草原から海岸へと移行する。しかし、大磯という地区の海沿いを走って目を疑う。
 道一面真っ白!そう言えば対馬海流さんから聞かされていたのだけど、道が白い理由はウミネコのフン
 !!更に道はウミネコに占拠されていた!看板には「カモメのフンに注意」と書いてある。いや…ALLウミ
 ネコですから…。
  いや〜怖かったよ〜。自転車でウミネコの群れに突っ込むとみんな一斉に飛び立つ。「フン落とすなよ
 〜」と祈るばかりだ。幸いフンには当たらなかったけどとてもカメラを出す勇気は無かったなぁ…。皆さん
 にこの凄まじい光景をお見せできないのが非常に残念!!

  恐怖のウミネコゾーンを抜けると素晴らしい景色が待っていた。富士野園地から見るポンモシリ島、夕
 日ヶ丘展望台から望む礼文島、どれも素敵な景色だ。ほんと今日自転車で来て良かったと思う。

  ここで少しサイクリングロードを逸れて鴛泊市街へ。ちょっと本を買いたかったのだ。目指すは今月号
 のBE-PAL。島は2日遅れて入荷するので昨日発売のはず。しか〜し、売り切れ…。オイオイ、昨日出た
 ばかりのはずだけど…。まあ入荷数も少ないんだろうな。まだ買えるチャンスはあるだろうと一旦諦めて
 店内を見ていると、タビビト国井律子さんの「続々・国井印アリマス、ルート66幻想」を発見!なんでこんな
 マニアックなものが島に置いてあるんだ?と思ったけど気づいたら手にとってレジへと足が向かっていた
 (笑)。実は欲しかったんだよね〜。ファンだったりするし。
  今年中に彼女の日本周遊関連の本も出版されるのでそれも買うつもり。今日買った本は島にいる間に
 ゆっくり読もう。

  本を買ってから再びサイクリングロードへ乗るために利尻山・鴛泊登山道を少し登る。今も登山客が多
 い中、1人自転車でサイクリングロードへ。
  ここから姫沼までは登りのロード。道も森林地帯に入るが利尻には熊が居ないので安心。
  しかしいくら自転車が軽いといってもちょっときついな。

  一番軽いギアでゆっくり登って姫沼に到着。フル装備だったらと思うとゾッとするよ。
  実はここ姫沼は人造湖。ヒメマスを放流したことからこの名前が付いたそうな。風の無い時は湖面に利
 尻の逆さ富士が映るのだけど今日は残念ながら拝めず。それでも綺麗なことに変わりは無い。

  17時、約7時間のサイクリングで島一周を終えようとしていたときに携帯が鳴った。ナベさんからで「温
 泉に行こう!」というお誘いだった。1日汗をかいたので丁度良く快諾。
  今日通ってきた鴛泊登山道の入り口にある利尻富士温泉へ車で向かう。

  温泉に着くと見覚えのあるランドナーを発見。昼間会ったチャリダーだ。しかし中に入っても会うことが
 出来ず、何処にいったのやら?

  久しぶりに温泉に入ったけど、ここは露天もあってなかなかいい。温泉は当たりはずれが激しいことは
 旅をしてきて痛感していたことだけどここはなかなかのレベルで満足だ。

  温泉から出るともう夕食時だったので寿司でも食べに行こうということになって近くのお寿司屋さんへ。
 お寿司なんて久しぶり(ウニを除く)だったので楽しみにしていたけど鴛泊のおすし屋さんはまだやってい
 なかったので沓形まで足を延ばす。自転車で一周したときとは逆のルートで島を一周する形になる。
  昼間は沓形市内を通らなかったのでわからなかったけど、島ではここ沓形が一番大きな街なのだそう
 だ。
  そこで、ここなら!と思って本屋さんに寄り道してもらってBE-PALを探すもここでも売り切れ。聞けば5
 冊程しか入荷しない
んだって。それにしても早い売り切れだ。マイナーな雑誌だと思っていたけどわりと人
 気あるのね…。とは言えこれで今月号の入手はほぼ絶望的。わざわざ取り寄せてもらうのもなぁ。でも
 今月は付録も付いているから欲しいんだよね。オンラインで注文て手もあるけど離島配送だから躊躇し
 てしまう。

  沓形のお寿司屋さんで、にぎりやお刺身を食べる。…美味しい!特にサーモンが絶品だ。中トロも茶碗
 蒸しも美味しかった。やっぱりマグロは中トロだよね。

  次は鬼脇に戻って「若貴」で飲む。タコザンギにカスペという華麗のような魚の縁側をから揚げにしたも
 のが非常に美味しいのだ。
  話題は釣の話へ。今の時間帯はナガラというソイの様なブラックバスの様な魚とガヤ(メバル)がワーム
 で釣れるのだそう。しかも目の前の港でだ。これは行くしかないとナベさんと2人で釣りに行くことに。
  私は竿を持っていないのでお店の人に借りていく。
  「入れ食いだよ」という言葉に初め半信半疑だったけど実際入れ食いだった。私はバスの経験があるの
 で釣り方もある程度わかっているけど、全くのど素人でもかなり釣れるだろう。わたわた釣れて面白すぎ
 る。

  釣をしている最中にふと空を見上げると満天の星がそこに瞬いていた。天の川がくっきりと視界に掛か
 り、これでもかと自慢気に輝いている。時たま流星も流れ美しさに拍車を掛けていた。そんな星を眼前に
 していると私達なんてちっぽけな存在なんだと思う。
  私のハンドルネーム兼キャンプネーム「ポラリス」とは北極星のこと。この星は広大な海原を航海する
 航海士にとっては常に目標として来たの空に「でんっ!」と居座っている。今でこそGPSの普及によりポ
 ジションの確認が容易になったが、それでも大切な目標であることに変わりは無い。私も航海士の端くれ
 として、いや、それ以前に人として少なからず誰かの目標になれる様になりたいという思いからこのハン
 ドルネームを付けたのだ。
  “目標となれる人になりたい”これは並大抵のことではないことは分かっている。己を磨き、常に努力を
 怠らず気持ちも充実してこそ初めて「あんな人の様になりたい」と思ってもらえるのではないだろうか?
  決して多くの人の目標になりたいとは思わない。十人十色、人それぞれの考えがあり、その考えも多岐
 にわたる。だからこそ人生面白いのだ。
  この日記を読んでくれている人、たった1人でもいい、その人の目標になれたら嬉しい限りだ。

  さて、釣ったナガラを持って若貴に戻って刺身と煮付けにしてもらった。正直「ブラックバスみたい」とい
 うイメージが強かったので刺身は微妙な味。どっちかといえばあまり頂けないかな。煮付けもまあまあと
 いう感じで決して美味しいとは言いがたいけど、新鮮な味はした。自分で釣ったものということもあるけど
 1匹完食した。

  酒のことで焼酎の話題に。私は正直焼酎はちょっと…なのだが、稚内で飲んだ鹿児島のイモ焼酎はけ
 っこうイケた。そして北海道にはジャガイモ焼酎というものがあって飲んだけど…サツマイモの法が断然
 美味しいかな。ジャガイモはけっこう癖が強い。

  バイト初の休日は充実した1日になった。本日は写真を多数撮ったのでこれから小出しにしていこうと
 思います。一気にアップするのは辛いので…。

前日の日誌へ     平面航法で行く自転車日本一周ログトップへ     翌日の日誌へ

HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール