6月6日(月)<14日目> 現在地⇒青森県深浦町「道の駅ふかうら」
本州最北の県、青森へ
05時10分起床。昨日ぐっすりと熟睡できたおかげで体調は戻ったみたいだ。1日で回復して良かった。
しかし昨日の天気予報では1日晴れだったのにどんよりと曇っているこの空はなんなんだ?今にも降り出
しそうではないか。
休憩室はまだ開いていないから、その前にあるコンセントを拝借して日記をアップしてから7時に朝食。
顔を洗い、歯を磨いて出発準備をしていると地元のおじさんに話しかけられ、次の道の駅「はちもり」に
「お殿水」という名水があるという事を聞いた。ツーリングマップルにも載っていてちょっと気になっていた
けど、このおじさんが甘くて美味しいと絶賛するから行ってみようと思う。道の駅に併設してあるから楽に
行けるし。
準備を整えて7時40分に出発。途中R101の道路脇にあった「さくらんぼ2パック500円」の看板に惹かれ
てかってしまった。さすがに2パックもいらないので1パックだけ。その場で食べているとおじさんが缶コー
ヒーを1本くれた。話によれば全国各地を売り歩いているそうで、北海道も行ったことがあり、北海道は広
いぞ〜、車でも難儀だったから途中で引き返したんだ〜って。
「旅人みたいなものですね。と言うと「旅ってほどじゃないけどこんな生活二十何年も続けてんだっ」と言
う言葉に年季を感じた。
そこから道の駅「はちもり」を目指すが、この道なんかヤバイ…。絶対なんか出る…っと思っていたら、
「うわっ、やっぱりあったか〜」
「くま出没注意」…。自転車で見るとマジびびるよ…。
まあ、この辺は道の駅すぐ近くだから大丈夫だと思ったけど、これから先の道はヤバイかも…。
ほどなくして道の駅「はちもり」に到着して、早速「お殿水」を頂く。江戸時代のどこぞの殿様が甘露・甘
露と誉めたたえたという水だけど、そんなに甘いかな…?しかしながら世界遺産白神山地から湧き出る
水だけあってか確かに美味しい。観光バスまで泊まるからけっこう有名な場所らしい。ボトル一杯に詰め
てその場を後にした。
「お殿水」写っているのは私です(^^
「はちもり」を過ぎるとすぐに青森県へ。「いよいよ来たjか、本州最北端の県に…」ますます気合を入れ
て望む。ただし、空回りはしないようにしよう。
来まし津軽の地へ!
11時30分になってお昼にしようと、「沢辺ゆとり停車帯」で休憩。ここでご飯を作ろうとしていたら1台の車
からおばさん2人とおばあちゃん1人が降りてきて同じ東屋の下に来た。こんにちはと挨拶をして色々話を
したら缶コーヒーを1本頂いた。更に話していたら、「感動したわ」とおにぎりと漬物まで!感激したのはこ
っちです、手作りのおにぎりとセロリの漬物最高に美味しかったです、ご馳走様でした。
「若い人見るの久しぶり」なんて冗談とも本気とも取れる話をしながら、最後には「フレー、フレー」とエー
ルまで送ってくれる面白い人だったな。今までに無い出会いで素晴らしい出会い、感謝しています。
そのうちの1人は、私が昨日泊まった道の駅みねはまの近くで旅館を経営しているそうで、「昨日会った
ら泊めてあげたのに」とまで言ってくれた。
出会いはいつ出会うかはわからないけど、出会ったときが最高の出会いだと思いたい。きっと今日出会
うことが一番の形だったのではないでしょうか。気持ちだけ、ありがとうございます。
さて、次の目的地は「艫作崎(へなしさき)灯台。その近くに不老不死温泉という温泉があって、これまで
何人かの人に「あそこはいい」と聞いていたのだけど、昨日もお風呂入っちゃったし、行く道を見るともの
すご〜く下ってる。ということは、帰りはその道をものすご〜く登ってこなければいけないではないか。
すぐさま挫折しておとなしく艫作を目指すが、ここで道に迷う!っというか勘違いで、灯台を見つけたこ
とは見つけたけれど、なぜか「これは艫作じゃない」と思ってしまい、戻ってしまったのだ。
戻って(ルートは違うけど)みると「艫作崎灯台」という看板があって、矢印が今戻ってきた方向を指して
いる…。あ〜、やっちゃった…。結局また戻って、最初に見た灯台が艫作だった…。しかも灯台のすぐ近
くに「艫作」の看板が…。看板・標識はよく見よう…。
艫作崎灯台。あっ、またしても私が…。
そして8%の勾配を2箇所超えて道の駅「ふかうら」に到着。時間はまだ15時30分だけど、今日はここで
寝ようと思う。ほとんど人が来ないから電気消して道路情報案内所(すごく狭い)のベンチに寝袋ひいて
寝るかな。
お昼に会ったおばさんに「ここのイカ焼きはおいしい」と勧められていたので食べてみることに。私適に
は姿焼きでたれがかかっているのを想像していたのだけど、切ってあってしかもマヨネーズって…。アタリ
メじゃないんだから…。でも炭で焼いてあるからおいしいことはおいしかったけどね。
夕飯を作って(道の駅なのにかまどがあった)自転車にカバーを掛けていると、おじさんが一人、つかつ
かとやってきて挨拶してくれた。言葉を話せない人で、筆談で会話。5月20日に宮崎から車で来て、稚内
まで行ってフェリーで帰るそうだ。なかなかすごいことをしているもんだと感心感心。
「泊まるとき寒くない」と心配までされてしまったけど、私が駅内のベンチを指差して「今日はここで寝ま
す」と言うとOKと指で輪っかを作ってにっこり微笑んだ。彼も車の中で寒い時があるのだろう。宮崎からと
なればなおさらではないだろうか?私は出身が新潟だけど、でも今日は寒い。1日中ウィンドジャケットを
着て走ったのなんて初めてじゃないかな。
さて、ルートを確認するといよいよ竜飛が近づいてきた。正直「行きたくない!」あそこまでの道のりは
地獄だと何人もの人に聞いているから尚更だ。津軽半島をショートカットしてしまえば簡単に(でもないけ
ど)北海道まで行けるけど、主要な灯台は出来る限り見て周りたい。船舶の航行に欠かせない重要な灯
台を網羅したいという気持ちは強い。
そして竜飛には日本唯一の“階段国道”がある。こういう珍しいものは見ておきたい。したがって竜飛に
は行きたい、という公式が成り立ってしまうのだった…。
関係ないけど、道の駅「ふかうら」の近くで見つけた道。一見な
んともない道だけどコレは「ゆずり車線」です。
ゆずり車線の真ん中に分離帯があるんです。
こんなの初めて見ました。もちろん私はこのゆずり車線の方を
とおりましたけど。
夜寝ようとしていたらこの旅初の職務質問を受ける!まあ、自転車を見てすぐに理解してくれたみたい
で、旅の話をしや世間話などをしてしまった。
「いいなぁ、旅できて。まあ気をつけて」と激励されて別れた。職質されてなんかちょっと嬉しかった。
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