自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月

6月8日(水)<16日目> 現在地⇒青森県外ヶ浜町「龍飛崎灯台」

 地獄の登板、そして風の岬へ

  07時起床、ちょっと寝すぎた。誰も来ないんだもん。テントを撤収して昨日会った人、大野さんと話す。
 ここの道の駅はゆっくりしているなぁ。9時開店だけど店員さんが来たのは10分前。お姉さん2人でやって
 いるようだ。
  この大野さんは新聞社を色々と回りながら旅をしている人で、今までも多くの新聞に載った人だ。いい
 な、そんな旅も。ただ、北海道はそういう人が多いそうで、あまり期待出来ないようなので本州に戻ってき
 てから考えてみようかな。
  大野さんと。また北海道で!

  ここの道の駅からスタンプを押すことにした。スタンプラリーはやっていないから別にいいか、と思ってい
 たけど、やっぱり記念になるし。今まで押してこなかったことが悔やまれる。

  10時半になって早めの昼食を取ってから、デザートに牛乳ソフトクリームを食べた。久しぶりに食べる
 ソフトは濃厚な味で美味。

  そして12時にようやく竜飛へのアタックを開始した。まあ、今日は龍飛まで行ければいいかなっと少しゆ
 っくりしてしまったな。

  出発してすぐに前輪のブレに気づいた。スポークが折れている影響だけど、ブレーキに当たるくらいの
 ちょっとやばいブレ方だ。青森までもつかなぁ…。いや、青森と言わずに自転車やさんを見かけたら寄っ
 てみよう。

  アタック開始後、いきなりの12%の坂に戦意喪失…。こんな坂漕いで登れるわけないといきなり押して歩
 いてしまった。少し楽な登りはジグザグになんとか登っていけるけど、心臓破りの坂がこれでもかと続いて
 いるのだ。ほんとに尋常じゃない坂で、少し登っては休み、また登っては休むの繰り返し。
  男鹿半島も辛かったけど、ここは比じゃない、長すぎる!

  途中で下ってくるトホダー(徒歩で旅する人のこと)さんに会って少し話した。こういうところを歩いている
 と、人と話すことがないらしく嬉しかったようだ。定年退職したおじいさんだったけど、歩きとはすごい。

  汗だくになってアタックすること実に2時間弱!ようやく頂上の眺瞰台(ちょうかんだい)に到着。最後は
 へとへとになって押していたな。
  少し休憩してからいよいよ下り。スポークを気にするも、かなりのスピードで下る。風の冷たさが「北」を
 表現していた。
  龍飛を望む。もうすぐだ、待ってろよ!

  そして15時、ついに龍飛崎灯台に到達!!津軽海峡冬景色で一躍有名になり、龍が飛ぶがごとく1年
 中強い風が吹き渡る津軽半島最先端の岬。
  観光客も次から次へとやってきて、なかなか写真が撮れない。しまいにはおばちゃん達に囲まれてしま
 って、私の自転車と一緒に写真を撮っていた。もうどうでもいいっす。

  バスガイドさんに色々と話を聞かせてもらって、「こんなに穏やかな竜飛は1年に何回もない」と言ってい
 た。いい日に来たものだ。ここから先の道の情報なども教えてもらった、ガイドさんは頼りになります。

  龍飛崎灯台…灯台50選、41万カンデラ。
  風の岬龍飛に到達!つらかった〜。

  このあと下の売店でみそだれおでんというおでん(たまご50円)を食べた。この辺ではおでんにみそだ
 れを付けるのが一般的だそうで、確かにかなり旨かった、が…落とした!あと少し残ってたのに。お店の
 人にも「卵は落ちやすいから気をつけてって言われてたのに…。くやしいから隣の売店でイチゴソフトを
 食べてやった。というのは言い訳で、食べたかっただけだけど。それにしてもここの店員さんは気さくで
 かわいらし人だったなぁ。

  龍飛のすぐ近くには日本で唯一の階段国道がある。これは是非行こうと思っていたので、観光客と一
 緒に降りていく。この国道、雰囲気抜群で、皆さんにも是非行って欲しいと思う。
  下まで降りると先ほどのガイドさんがいたので何で階段が国道なのか聞いてみると、以前は上から下ま
 で整備する予定だったのが、青函トンネルを先に完成させてしまったものだから、ここは整備されなかっ
 たようだ。しかし、地元の人が上と下を行き来するために階段を作って、昭和四十何年だかに国道とし
 て認可されたのだそうだ。

  こういう旅をしていると「何で?」と思うことがある。普通の旅行なら「へ〜、階段が国道なのか、珍しい」
 で終わってしまうところを「何故階段が国道なのか?」というところまで突っ込んで考えるようになった。こ
 れも少しは成長しているということなのでしょうか?
  階段国道を歩く…。風情あります。

  観光客は下ったところにバスが待っていて登る必要はないけど、私は登って戻らなくてはいけない。帰
 ろうかと思っていたらガイドさんが「太宰治の文学碑見ました?」と。見てないと言うと、すぐ近くだから見
 て行って下さいと言う。関係ない私にも(というかほとんど私だけ)ガイドしてくれてありがとうございました
 。
  そして200mくらいで文学碑の前に到着。「ここは本州の袋小路だ…」と小説「津軽」で太宰が書いた場
 所。太宰治と同じ場所に立っていると思うとちょっと感動。以前の私ならまったく興味のない分野だけに
 少しは変わった感じがした。

  階段国道…国道339号線、362段、標高差約70m。

  今日の宿泊は道の駅「みんまや」にしようと思ったけど、あまり居心地が良くないので灯台すぐ近くのレ
 ストハウスの軒下に決定。昨日一緒だった大野さんと今日も一緒。
  みんまやのスタンプが閉館後は押せないので明日の朝押してから出発することにした。ここのスタンプ
 は是非GETしなければ。相当苦労したもんなぁ。


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