その症状が出てから更に数日経った頃、またまたいつものようにインターネットなんぞをやっていたわけだが、前と同じ症状が現
れた。突然画面が真っ白になるというものだ。しかも今回は一回に留まらず、真っ白になってはもとに戻りという症状を繰り返した。

　さすがに「これはちょっとヤバイかな…」と思い始める。その時真っ先に思ったのは当然〈VGAボードの故障〉である。購入時は５
千円くらいのもので、「やっぱ安物はダメだなぁ」なんて思っていた。まあ、交換にしても対した事は無い、別にバリバリ←（死語）
の３D
ゲームをするわけでも無し、今よりもちょっとばかりいいものを買えばいいかな…。

　そんな風に簡単に考えていたのだが、事はそんなに簡単ではなかった。原因と思われるVGAボードを見てみようと思ってパソコ
ンの電源を切る。ケースを開けて見てみるが特に異常は見当たらない。当然である、どこも故障していないのだから。

　う〜ん、原因が良くわからない。このディスプレイはテレビチューナを搭載しているので、「まさか…」と思いつつもテレビモードへ
切りかえる。しばらく何ともない。しかし、モニタの電源投入後１０〜２０分経つと画面が真っ白に。？？（・＿・　）？？

　そう、故障していたのはVGAボードではなくこの液晶ディスプレイの方だったのである。

　さて困ったぞ…。VGAボードならせいぜい１万円程度のものだが、液晶ディスプレイとなる話はまったくの別だ。そもそも私の部
屋にはテレビというものが存在しない。このディスプレイがテレビを兼ねているため、壊れるとパソコンができないどころかテレビ
も見られなくなってしまうのだ。

　だからといってこのままにはしておけないので、とりあえず修理に出すことにする。ちなみに保障期間は１年で、とっくに過ぎて
いるために無償修理とはいかず、有償での修理となるのは覚悟していた。修理に持ち込んだ店で症状を説明すると、メーカー修
理になるので預からせていただくとのこと。それは一向に構わないのだが、問題は修理代金と修理期間だ。店によると、修理代
金は、液晶ディスプレイを修理した前歴が無いのでわからないが、CRTディスプレイの修理では４万円ほどかかったというのだ！
しかも期間については、ゴールデンウィーク明けということもあってメーカーも忙しく、１ヶ月半ほどかかるという…アホか、そんな
に待っていられないぞ…ということで即効引き取ってもらうことに決定。

　引き取ってもらうのはいいとして、これでディスプレイが無くなってしまったため、早急に調達せねばならない。慌てて各メーカー
のホームページで検討。最終的に残ったのは液晶メーカーの「SHARP」とディスプレイメーカーの「飯山電機」だ。価格はほぼ同
じ、信頼性ではSHARPに分があるが、性能では明らかに飯山電機のディスプレイが上である。壊れたディスプレイも飯山電機製
だったため、ここはSHARPか？と思っていたが、実際に店頭で見てみて気になったのが「保護パネル」の存在である。

　この保護パネル、DVD等の映像を見る分にはキレイに見えていいのだが、鏡のように周りが写りこんでしまう。これが私は気に
入らない。う〜ん、どうしようか。

　迷ってるところに飯山電機のHPでディスプレイ価格、今だけ値下げ中の表示を見た。SHARP製のものより１万円以上安い！し
かもその値下げは本日まで！！

　これはもう「買い」と判断して結局飯山製のディスプレイをオンラインで購入。価格はテレビチューナ付きで４万５千８百円（税別）
也。届いて動作チェックしてみたが、ドット欠けもなく、とりあえず満足している。あとは故障しないように祈るのみである。自作パ
ソコンの中で最も高価なパーツが真っ先に故障するのはもうコリゴリである。まあ、今度のディスプレイの保障期間は３年なので
とりあえず大丈夫か？

　とにかく、かなり痛い出費となった。

２００４／０５／２４