CPU換装
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 さて、いよいよパソコンの心臓部、CPUの換装にとりかかります。パソコンで一番重要な部分は?と聞かれると、多くの人は”CP
U”と答えるかもしれませんが、実は違うんです。最も大切な部分は”
チップセット”と呼ばれるところで、このチップセットでそのパソ
コンの性能はほとんど決まってしまうんですね。

 ちょっと横道にそれてしまいますが、換装作業に入る前にメビウスのチップセットについて書かせてください。

 メビウス(SHARP PC-MJ10V)に使われているチップセットはインテル社の「440BX(ヨンヨンマルビーエックス)」というものです。
このチップセットは初めてフロントサイドバス100Mhzに対応し、当時としては高性能なパソコンに搭載されました。安定性・信頼性
には定評があり、インテル社の最高傑作として3年以上出荷されました。これは、チップセットとしては異常に長い期間であり、そ
れだけこの「440BX」というチップセットがすばらしいものであると言えます。正式名称は[ Intel 440BX AGPset ]

 さて、このチップセットは「ノースブリッジ」と「サウスブリッジ」という2枚のチップから構成されています。なので、「セット」と言うん
ですね。ノースブリッジとはCPUやメモリをコントロールするチップで、サウスブリッジとはドライブ・拡張スロット・サウンド等をコント
ロールするチップです。メビウスで使われているチップは、ノースブリッジが [ 82443BX ]、サウスブリッジが [ 82371EB ]というチッ
プです。(おそらく…)確認したわけじゃないので違ってたらごめんなさい。情報お待ちしています。


 それではいよいよCPUの換装作業に入りたいと思います。メビウスのCPUは「Intel Mobile PentiumU333Mhz MMC-2」というも
のです。このMMC-2というのは[ Mobile Module Connector ]の略で、CPU単体ではなく、チップセットや周辺の回路をまとめて搭
載している基盤です。MMC-2は、ソケットのようにマザーボードに差し込んであるだけなので、このMMC-2ごとそっくり交換するこ
とでCPUの換装が可能となるんですね。ただし、市場に流通していることは無く、入手は非常に困難です。現在ではオークションで
しか手に入らない状況となっているようです。

 私がオークションで入手したものは、[ Intel Mobile PentiumU400Mhz MMC-2 ]で、モバイルペンティアムUでは最速となりま
す。今回はこれに換装します。これより先に、もしかしたらと思って[ Mobile PentiumV500Mhz MMC-2 ]も落札したんですが、み
ごとに動作しませんでした。どなたか動作したというお方はいらっしゃいますでしょうか?こちらも情報お待ちしています。


 それでは、実際の取り付け方法を手順を追って説明します。

 ここでも、重要なことは、静電気に注意することとビビらないことです。CPUがむき出しになっているわけではないので、あ
せらず、ゆっくり作業しましょう。


   1.まず、電源コードとバッテリをはずしてから、本体をひっくり返します。

    その後、CPUファンのカバーをはずします。写真の赤丸のねじ2つです。カバーを(写真
   では)上へスライドさせると外れます。


   2.そうすると、右の写真のようなCPUファンと金属のカバーが出現しますので、このカバ
    ーについているねじも全部はずして、カバーを取ります。

   3.CPUファンとヒートシンクがあらわになりますので、ヒートシンクを取り外します。写真
    の赤丸のねじ2個です。(ファンをはずす必要はありません。)

    ねじをはずしたらヒートシンクを上に引っ張って本体から抜いたら、手前に折り返します。


   4.はい出た〜。これがCPU(MMC−2)です。こいつをはずすねじは3箇所。すべては
    ずしてから引っこ抜きます。けっこうがっちりはまってますが、慎重にはずして下さい。上
    に引っ張るだけです。

     本体とCPUをつないでいるピンを折らないように注意!写真の上の方を先にはずすと
    簡単です。ちなみに、CPUソケットは写真の下の方にあります。


   5.CPUをはずすとこんな感じです。あとは、はずした手順の逆をやっていけばCPUの換
    装は終了です。お疲れ様でした。

   補.ちなみに、CPU(MMC−2)の裏側にそのCPUの周波数がかかれています。

     わかりずらいかと思いますが、400Mhzの記載があります。(Mhzとはかかれていま
    せんが…)

     写真の赤線の部分ですので、ご自分のものを確認してください。


おめでとうございます!!

 これで、あなたのメビウスもまだまだ現役です。ただし、周波数を上げると発熱量も増しますのでマシンは
熱く、熱く暴走する可能性が高まります。適度にクールダウンさせてあげてください。


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