ハードディスクとは？

　そもそもハードディスク（以下HDD）とは何ぞや？という話から入りますが、簡単に言えば、システムデータや自分で作ったファイ
ル、ダウンロードしたデータ等を保存しておくもので、日本語では「補助記憶装置」と言います。ここで「おや？」と思った方もいると
思います。「補助」？「主」じゃないの？実は、「主記憶装置」とはメモリの事で、HDDはあくまで「補助記憶装置」です。詳しくはメ
モリ増設欄に記載しようと思いますのでそちらをご覧下さい。

　しかし、このHDDがあるおかげでOSをインストールすることができたり、シャットダウンしてもデータが消えずに残っているわけ
で、パソコンを構成する部品としてかなりの重要性を占めていると言えます。

見えない壁

　最近のノートパソコンのHDD容量は４０GBなんて少ないほうで、６０GB・８０GBなんてものまで出てきています。ノートパソコン
をインで使用している人にはそれくらいあってもいいかもしれませんが、デスクトップも持っていて、ノートパソコンはサブで使用して
いるという人にとってははっきりいって無駄な容量と推測しています。あまりにも容量が多いと、フォーマットするだけでも余りにも
時間が掛かりますし、デフラグもいつまでたっても終わらないと言う状況に陥ってしまいます。そして、最大の欠点は、「古いパソコ
ンでは大容量のHDDを認識しない可能性がある」と言うことです。実際HDDには認識できる容量の“壁”なるものが存在し、
２．１GB、８．４GBなどの容量で、その壁にぶち当たる可能性があります。１３７GBの壁もあるのですが、ノートパソコンには今の
ところ関係ありません。この壁にぶち当たってしまうと、２．１又は８．４GB以上は認識できなくなり、残りの容量はただの無駄領
域となってしまいます。「BIOS騙し」なんて裏技もあることはあるのですが、お勧めできません。なんでも多ければいいってもので
も無いと思いますので、メーカーは小容量のHDDも出荷し続けるべきだと思います。

メリット

　ここでHDDを大容量のものに換装することによるメリットを取り上げますと、ズバリ記録（記憶）できるデータの容量がアップする
だけです。現在のHDDの空き容量があまりにも少ない場合意外はシステムの速度アップはほとんど望めません。確かに、現在
のハードディスクはよく「高速」だとか言われます。実際にキャッシュ容量が2MBなんてものも当たり前になってきましたので実際
には多少早いと思いますが、HDDだけ高速になったところであまり意味はありません。いかんせんメビウスのデータ転送速度は
UltraDMA33(ウルトラ・ディーエムエー33)ですので、いくらHDDがUltraDMA100やUltraDMA133に対応していようが３３．３MB／秒
以上の速度でデータを転送する事はできません。本当にスピードアップを望むのなら「買い換え」しか無いのですが、それを言って
しまってはこのページの存在意義がなくなってしまいます。あくまでこのメビウスにこだわりたいんです。

　先ほども書きましたが、メビウスをサブで使用している人は８．１GBでも十分です。このページはHDDが故障してやむなく換装す
る人の為に書いています。メーカーに出せば技術料だけでウン万円請求されるところですが、自分で換装すればHDD代だけで済
みます。リカバリもできますので、単体でOSを持っていなくても困る事はないと思います。

　しかしながら、今回の換装も、全て自己責任である事を自覚してください。換装に失敗してHDD又はPCが故障しても自分の責
任と言う事です。当然メーカーもHDDを購入したPCショップも責任はとってくれません。当然私も責任は持ち兼ねますのであしか
らず。

換装方法

　さて、そろそろハードディスクの換装作業に取り掛かろうと思います。その前に、今あるデータはバックアップを取っておきましょ
う。バックアップするべきデータはこちらをご覧下さい。
　では、ハードディスクの換装について、順を追って説明します。