自転車日本一周リアルタイムログ!
HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール

2005年 5月 6月 7月 8月

8月11日(木)<80日目><バイト40日目> 現在地⇒北海道利尻富士町「プチホテル川一寮」

 嵐の前の静けさ

  07時10分起床。08時からいつもどおり仕事を始める。
  米を研いでいるとナベさんが、昨日のメールでヒデさんが今日帰ってくるということを聞いた。オーナー
 も表情や言葉には出さないけれどとても嬉しそうだ。
  「今日帰ってこなかったら俺死ぬ」などと冗談でも言ってもらいたくないことを言っていたから帰ってきて
 くれて良かったと思うよ。

  09時くらいだったかな、ヒデさん登場。今までの事はなかったかのように普通に仕事に入った。うん、と
 りあえず良かったけど、一言あっても良かったんじゃないかな?
  (これは後に解決)

  10時半頃になって仙法志に住んでいる高校生のバイトの子が来たけど、38度も熱があるというyことで
 すぐに帰ってしまった。
  本人は大丈夫と言っているけど、体調が悪いときに仕事をしてもいい事は一つも無い。風邪だろうけど
 うつされても困るし、お盆本番に備えてゆっくり休んで頂かねばこっちが危ういのだ(笑)
  まっ、本人が大丈夫と言っているのなら仕事してもらっても良かったと個人的には思う。ただ、そう言い
 張るからにはその言葉に責任を持ってもらわなきゃいけない。そういうことを知るいい機会になったんじゃ
 ないかな。
  自己を主張することは悪いことでは無いけれど、かといってわがままは困り者です。さっきも書いたけど
 お盆を前に、この忙しさと暑さで、いつ息切れするかという状況なのだから…。

  さて、店は11時に開店するのだけど、その前に江差で会ったウエケンさんからメールが届いた。彼は今
 日利尻に来るそうで「何処にいる?」というメールだった。「鬼脇の川一にいるから是非来てください」と返
 信しておいたけど、本当に来てくれたら嬉しいな。

  11時になり開店するもお客さんが全然来ない…。木曜だしこんなもんかな〜なんて言っていたんだけど
 、それは嵐の前の静けさだった…。そう、静か過ぎたのだ。
  11時30分頃に2人のお客さんが入ってきたことをきっかけに厨房は戦場と化したのだ。

  平日だからって甘く見すぎていた私はその混雑に驚いた。すげ〜、これがお盆の利尻か〜。なんて言っ
 ている場合ではない!お客さんは次から次へと入ってくるし、あてにしていたバイトの子は帰っていないし
 で、もう大変。
  しかも暑いときたものだ。熱中症にでもなるんじゃないかという勢いで体力を消耗していく。もう死にそう
 ですわ。(それは言いすぎ、もっと忙しい時もあったから)

  13時前にウエケンさんからメールが来ていたけど見ている余裕は無くそのままにしていた。お昼休みに
 確認すると、「今川一の前にいるけど忙しそうなんで行きます」という内容。確かに忙しかったけど少しで
 も寄って行ってもらいたかったな。まあ、彼には彼なりの予定があるから無理は言えないけど。

  結局14時過ぎまでせわしなく動いていたなぁ。
  いつもより時間が押していたので休憩もそこそこに仕事再開。いつもはバイトの子がやってくれている
 食器洗い機の前に立ち、ただひたすらに洗い続ける。
  ガス台の掃除、厨房の床掃除と忙しく、仕事が終わって気づけば19時。「おわっ!何時の間にこんな時
 間に??」あ〜、しんど。

  仕事後にみんなで川一で飲む。「こんな暑い日はビールも水だね」などといいながらぐびぐび飲みなが
 ら、話題はヒデさんのことに。
  どうやら彼は本気で川一を出たいらしく、色々なところに行ってみたいのだそうだ。そう言えば掃除をし
 ている時に私の旅の生活、テントのこととか、どんな荷物を積んでいるのかとか、どこで寝ているとか聞い
 ていたから「珍しいな」と思っていたけど、ここでそれが繋がった。
  別に自転車で旅に出るわけでは無いだろうけど、旅について聞いてみたかったのだろう。これから自分
 も出るかもしれない旅に備えて…。

  そのことについてはママさんやナベさん、そこにはいなかったけどもちろんオーナーも反対しているよう
 だけど、私は基本的に賛成だ。
  このままいけば川一を継いで不自由無い生活を送れるだろうけど、あえてそれを捨てて他に自分の居
 場所を求めているのだ。
  もちろん自覚無いという人もいるだろうけど、親の敷いたレールに乗らされて本当の自分を隔してしまう
 事ほど悲しい事は無い。周りの意見も大事だけど、誰の人生でもない、自分の人生なのだからやりたい
 ようにやるべき
だ。

  25歳、ずっと一緒だった親元を離れて一人で生きてみるにはいい機会かもしれない。最終的にどうなる
 かはわからないけど、この利尻に留まらず色々なことを経験するということは非常に大切なこと。
  その経験の中で自分の将来についてじっくり考えればいい。答えは出ないかも知れないけど、きっと素
 晴らしい経験になることだろう。


前日の日誌へ     平面航法で行く自転車日本一周ログトップへ     翌日の日誌へ

HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール