6月13日（月）＜21日目＞　現在地⇒青森県大間町「大間崎テントサイト」

　本州最北端大間崎に到達！

　　5時30分、雨の音で目覚める。昨日は屋根の無い場所でテントを張ってしまったのでびしょびしょに濡
　れてしまった。山を見れば霧が出ているけど降ってはいない。できるだけ早く出発しないとな、今日は。
　　山田さんは6時30分頃に出発していった。それにしても寒い！気温13℃だよ。パーカーを脱ぎたくない
　。冬じゃないんだから。この辺り、今は濃霧の時期らしく普通の光景らしいね。

　　ここで洗濯について。コインランドリーばかり使っていられないのでアウトドア用の折りたためるバケツを
　買おうかと思う。ビニール袋でも代用できるけどやっぱりバケツがあると何かと便利だよね。函館で装備
　を再構築しよっと。

　　7時20分頃出発。しかしこの大間までの海峡ラインはスゴイ。霧もすごいけど10%の勾配のオンパレード
　だ。時折雨も降ってきて体が濡れても「もうどうにでもしておくれ」みたいな感じになってくる。だけど霧の
　海峡ラインは美しい！聞こえてくるのは野鳥のさえずりと草陰から聞こえる「がさがさっ」って音だけ。←こ
　れはけっこう怖いぞ。
　　幻想的な霧の海峡ライン。仙人気分だ。

　　最初の峠の頂上付近で山田さんに追いついた。初めの坂で諦めて「今日はずっと押しだ」って言ってた
　。私は乗れるところは乗って無理だと思ったら押していた。「若さだね〜」って、若くても無理しないほうが
　絶対いいです、長い旅ですから。すぐにゆとりの駐車場についた。流汗ゆとりの駐車場という冗談にもな
　らない名前だったなぁ。

　　そこからは一気に下りだけど、路面は濡れているしコーナーは多いしでスピードを出せない。そして寒
　い！山の上だから尚更だけど。
　　川内まで下ってそこから仏ヶ浦を過ぎるまでまた登り。この辺はほとんど押してたなぁ。
　　峠を歩いていると野生のニホンザルを発見！木に登って集団でこっちみてるよ、こえ〜。襲ってこない
　だろうな〜？
　　ニホンザルの親子。この辺りが野生ニホンザルの北限地。

　　仏ヶ浦の駐車場でラーメンを作って食べて再出発。食べている間に山田さん追いつくかなと思ったけど
　結局ここで会うことはなかった。

　　そこからまた下り。しかしこれで終わりではなかったのだ。3つ目の峠に差し掛かったのだ！「聞いてな
　いよ〜」と思わず叫んでも意味が無く、登るしかないのだ。もう終わったと思ってからのこれはマジ凹んだ
　よ。やっとの思いで登りきるけどそこからもアップダウンが酷かった。コーナーを抜けるたびに「登ってな
　いだろうな〜」なんて、ほんとにきつかった。

　　15時30分、やっとの思いで大間のフェリーターミナルに到着。時刻を調べると朝一は6時30分。明日は
　ちょっと早いな。

　　そしてそして16時に本州最北端の大間崎に到着！「ここ本州最北端の地」碑の前で記念撮影。来た〜
　って感じで感激してしまった。出発から今日で丁度3週間。半島も全部周ったけどちょっと遅いほうらしい。
　ま、気にしてないけどね。スローな旅だから。
　　やった〜、感動を噛み締めるガッツポーズ。

　　それから最北の食堂「かもめ食堂」で大間崎丼を食べる！イカとホタテを甘辛く煮たものがこれでもか
　ってくらい乗っかっていて旨い！！
　　大間といえばマグロだけど、今はまだ解禁日を迎えていなくて大間産は無い。そもそも冬のマグロ以外
　は美味しくないからここでマグロを食べる意味はないんですね。更に大間のマグロはそのほとんどが築
　地に流通してしまうので地元ではほとんど食べることが出来ない。めちゃめちゃ高いし。ブランドで味を判
　断しちゃいかんですよ。

　　本日の宿泊場所は大間崎テントサイト。無料でしかも炊事棟が屋内にあり、テーブルやベンチまである
　のだ。今日はこの中で寝ようと思っていたら19時頃に女性チャリダーが来た。
　　しかもその人は雑誌BE-PALのライターをやっていて、別冊のb*p第2号に記事を書いている「加藤あず
　み」さんだった！こんな出会いもあるんだなぁ。
　　加藤さんは今日浅虫の道の駅から走って来たそうな！これはすごい！
　　自転車の前でb*pを持って撮影してもらい、編集部にホームページアドレスまで送ってくれた。嬉しい！

　　そしてまもなく山田さんも到着。私が「大間で待っています」と言ったばかりに無理してまで来てくれたよ
　うだ。ありがとうございました！

　　3人で楽しく話したいい夜だった。