自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月

6月12日(日)<20日目> 現在地⇒青森県むつ市「道の駅わきのさわ」

 衝撃的な出会い

  朝6時起床。昨日お酒を飲んだせいか短時間ながらぐっすりと眠れた。外を見ると直前まで降っていた
 ようだけど今は雨も止んで日も射してきた。天気図を見ると低気圧は遠ざかり、レーダーを見ても雨雲は
 ほとんど無い。これなら出発できそうだ。

  8時30分に出発。出発してすぐに霧雨が降ってきたけどすぐに止みそうだったので構わず出発。思った
 とおりすぐに止んでくれて助かったぁ。
  ところがむつ市内に入る手前でまた降り出し、今度は雨脚が強い。たまらず桜の木下に避難したけど
 頼りないので屋根のあるところまで強引に移動した。
  携帯でレーダーを見るとココだけピンポイントで雨雲がかかっている…。それでももうすぐ止みそうな気
 配なので少し待っていると止んだ。なんなんだ今日の天気は?
  それにしても携帯の天気予報のサイトは契約していて良かった。携帯なら圏内の場合が多いし、いちい
 ちパソコンを出して確認なんてしていられない。
  この旅は天候に左右されやすい旅、これからも頼りにしてます。自分でも予報出来る様に勉強しなきゃ
 な。

  むつ市内に入ってすぐにショッピングセンターがあり、平安堂でBE-PAL7月号と増刊号のb*pを購入。
 b*pについては最初見当たらなかったけど、並べてある雑誌の奥の棚に陳列されていた。増刊号らしい
 扱いで探すのに苦労したよ。

  b*pは本当に楽しみにしていた雑誌。「今しかできない旅。ジンセイを変える旅。」というテーマでさまざ
 まな旅のスタイルを紹介している。私にとって今まさにうってつけの雑誌ではないか!暇なときに読む本
 が無かったのでいい暇つぶしになるし、もちろん私に取っては糧となる雑誌。旅の間中ず〜っと持ってい
 よう。

  隣の白鳥マークのスーパー「マエダストア」で買い物。この店は青森ではメジャーらしくあちこちで見か
 けた。地域色がでて面白い。
  お昼はココでかったパンだけど、さすがにこの場所では人が多すぎるし座れる場所もないから「しもきた
 駅」に移動して待合室で食べた。
  JRと言えば次の駅の大湊(おおみなと)が終点で、そこから先はJR運行のバスが繋いでいる。これも
 また珍しいのではないでしょうか?

  その後はR338をひたすら走る。雨が降ったり止んだりで、「今日は午後から降らないんじゃないのかぁ」
 と思って走る。思ったところでどうしようもないけどねぇ。
  陸奥湾。天気良ければもっといいのに…。

  16時道の駅「わきのさわ」に到着。ここは小さい駅で何も無いところ。レストランもこの時間なのに閉ま
 っていたので今日は自炊決定ですな。またしても「黒ゴマソフト」を食べてしまった!

  向かいにある温泉、保養センターでお風呂。ここは市民200円、市民以外250円。もちろん市民ではない
 から250円だけど値段変えないで欲しいよな。まあこの値段で温泉だから別にいいけどサ。
  湯船につかていると「君か、日本一周の旗付けた自転車は?」と声を掛けられて話し込む。温泉が熱い
 だけあって長時間話すのはちょっとしんどかった。i
  ここから大間までの値は地図どおり峠が2つ、相当しんどいらしい。明日は距離的にも長いから1日が
 かりですね。

  関係ないけど「新潟はいい」という話になった。NEXT21が無料で展望室まで登れていいのだそうだ。し
 かも飲食店もおおいしね〜と。青森のアスパムは有料らしく、青森県人曰く「アスパムは1回でいいや」
 人も全然入っていないんだって。
  新潟にいたから気づかなかったけど、そういう地域の特色も見ることが出来る。やっぱり旅はイイ!

  ところでこの温泉の休憩場に熊の剥製が置いてある。地元の人が撃って仕留めて剥製にしたそうだけ
 どはっきり言ってリアルに怖すぎる…。海沿いの道にも関わらず平然と熊出没注意の看板が掲げてある
 のだ。リアルな熊の絵がまた怖く、とても立ち止まって撮影したくなかったので通過したけど。
  青森といえばこれでしょう。りんごジュース。温泉の自販にあった

  大間まではカモシカやキタキツネが出没すると教えてもらった。キツネは人に近づいて来るそうだ。もち
 ろん餌を求めているのだけど…。会ったら写真撮ろうっと。

  温泉から道の駅に移動するとなにやら煙が立ちこめていた。これが衝撃的な出会いの始まりだった。
 片隅にテントが張ってあり、煙はここから出ていた。
  「こんにちは」と出てきたのは55歳の山田さんという静岡の人で、自転車で旅して9ヶ月になると言う。
 テントの中で薪を使ってうどんを作るという離れ業を平然とこなす人。ガスストーブも持っているけど、ど
 こからか貰ってきた少し大きめの灰皿に穴を開けてもらって薪ストーブにしている。そこに鍋を置いてう
 どんをつくるというからすごい。煙がえらいことになってたけど…。しかも薪はその辺に落ちている木を拾
 って燃料にしているのだ。もちろん無料。これを知ったらガスはいらないと言っていたけどその気持ちは
 十分にわかる。

  この旅で何かが足りないとずっと思っていた。そう、火が無いのだ!薪が燃える炎を見ていると心が落
 ち着く。道の駅などで火を使うのはご法度だと思うけど、キャンプ場はもちろん、後始末さえすれば海岸
 でも可能だ。魚を焼いたり、餅やパンを焼いたり…。決まった、もっと自炊しよう!缶詰は制限してもっと
 自炊をしよう、火を使って。置き火になれば暖も取れるし。函館で炭火台買おうっと。

  この山田さん、とってもスローな旅をしている。年齢的なこともあると思うけど、ちっとも先を急がない。
 疲れたら「今日はいいやっ」って適当な所にテントを張ったり、気に入った場所があれば1週間も居たり。
 「スローな旅」これは私が求めている旅そのものではないか!あせる必要は無い、スローで気ままな旅
 をしようと思う。
  山田さんと。私の旅の方向性を決定付けるような出会いでした。
  テントの横にあるのが自作薪ストーブ。まじめに欲しい!


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