自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月 7月 8月 9月

9月9日(金)<109日目> 現在地⇒北海道枝幸町「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」

 ニホン サイホクタン ノ チ

  05時30分起床。そそくさと準備を済ませ06時、仕事に行く対馬海流さんを見送って出発。5泊も泊めて
 頂きありがとうございました。

  ここ稚内から宗谷岬までおよそ30km。天気は快晴で風も見方してくれたおかげで、時折30km/hなんて
 スピードをたたき出していた。
  宗谷岬は観光客も多いので、早朝、できれば08時前には到着したくて急ぎに急いだ。

  ほぼノンストップで走るも、岬は見えている(宗谷ではない)のに景色は全然変わらない。こういうのって
 疲れるんすよ、精神的に…。

  途中ライダーが追い抜きざまに手を挙げてくれて、これも懐かしい光景だ。
  いくつかの岬を越えて、はやる気持ちにブレーキなどかけられずガシガシ漕いでい行く。

  そして07時35分、ついに日本最北端の地宗谷岬に到達!!
  ここまで来るのに3ヶ月半もかかるなんて当初は思ってもいなかったなぁ。
  丁度ライダーさんがいたので写真を撮ってもらって証拠とス。証明書を発行しているところもあるけど、
 そんなの要らんやろ。
 
 日本最北端の地にひざまずき、ガッツポーズ。

  長かったな〜。夢にまで見た岬、私は今紛れも無く最北の地にいるのだ!なんか嬉しくなって友達にメ
 ール
してみたり。
  灯台は少し丘の上にあるので歩いて行ってみる。ここにも〜日本最北の灯台〜って書いてあって、そ
 れを実感できる。
  下りてくるとライダー多数。やっぱりここは旅人の聖地だ!
  ちなみにさっきのライダーは浜頓別にあるライダー・チャリダーメンを食べに行くんだって。なんか量が
 ハンパじゃないらしい。しかもチャリダーメンは4倍!値段据え置き!!
  ヤバイ…挑戦したくなったけど、ルートから外れて中に入るので却下。いったいどんだけのラーメンが
 出てくるのかすごく気になるけど、今回はやめておこう。4倍メンでもチャリダーなら食べられそうだ…。

  日本最北端の地にひざま付き、日本最北端のトイレで用便を足し、日本最北端のポストに手紙を投函
 して(宗谷岬の消印が押されると聞いたことがあるけど本当だろうか?)、それから…
 
 石垣島まで2,849km。遠いなぁ〜。

  09時に出発。な〜んにも無い海岸線を走っていると突然丘へと道が続く。え〜!?しばらくは平坦な道
 が続くと思ったのに…。しかもやばいぞ、この道。何か出てきそうだ。しかもジワジワ登ってるし…。
  やっと下り終わったらまた登り…。でも、それを過ぎるとまた海岸線に出る。

  変わらず何も無いけど、ふっとバス停を見ると個人宅の名前だ!おおっ!、実はこれも楽しみにしてい
 たんだけど、猿払で出合うとはなぁ。
 
 天野さん宅前のバスストップ。うらやましいぞ。

  約30kmの道のりを、これまたノンストップで駆け抜けて11時前に道の駅「さるふつ公園」に到着。30km
 を2時間弱ならまあまあのペースだ。
  アイスクリームを食べて外に出ると選挙カー登場。「最後のお願い…」って、あ〜、明日明後日は投票
 日だったよな。来たのは民主党の方。少ないながらいる人いる人に声を掛け、何と私のところにまで。
  私が座っていたベンチの横に腰掛けて
  「旅行?」「どこから来たの?」と気さくな方だ。ここは日本一広大な選挙区らしく、このような過疎地を
 回るのは大変だ。相手は現幹事長様だけど精一杯やってください。
  選挙カーで出発していくときもスピーカーから
  「いい旅を!」「事故には気をつけて!」
  と個人的に応援して頂いた。
  今回の選挙には行けないけれど、次の機会には投票に行かなきゃなぁ。

  道の駅をを後に走り出すと、前方からトラックが。完全に気を抜いていたんだ…。それが通り過ぎた後
 のもの凄い風圧で帽子が「ピュ〜」
  直ぐに自転車を止めて行方を確認するも…無いぞ?
  どうやら道端の深い草むらに落ちてしまったようで探しても見つからない。しばらく探しても見つからない
 ので諦めて行くことに。
  この旅の最初から一緒に旅いた相棒を失った悲しみは大きい。呆然としながらも漕いだ。しかし、あの
 帽子は何処に行ったのやら?日本一周七不思議に採用だ(まだ1つですが…)。

  気を取り直して出発するも、やっぱり頭に違和感が。車のシートベルトにも似たそれは、していないと落
 ち着かない。ってか、暑い!直射日光モロだから熱射病には気をつけよう。代わりを直ぐにでも欲しいけ
 ど、これを機にヘルメットにしようかなぁ…。

  ここからクッチャロ湖まで道が二手に分かれる。R238と海岸線を通る道。当然後者を選択だ。
  相も変わらず何にもない…地平線だ〜!!
  どこまでもまっすぐ延びる道の向こうは陽炎でぼやけている。そこに車の姿を確認してからこっちに来
 るまで1分を要する。これぞザ・北海道!!ただ、長すぎですよ〜。
 
 どこまでも続く地平線を走る。かなり辛かった…

  クッチャロ湖近くのセイコーマートで休憩を取っているとチャリダー現る。大阪から来た彼(多いな大阪)
 は何と、7月29日に出発→沖縄→大阪→北海道を42日だ。早い!多分今まで会ったどのチャリダーより
 も早い。1日140km平均ってどういうことよ?私の倍なんですけど…。体壊さんようにね〜。

  少し戻る形でクッチャロ湖へ。念のため屈斜路湖ではないのでお待ちがえなく。似てるけど。こう言う似
 てる名前多いんだよね、北海道。ノシャップと納沙布(ノサップ)とかね。
 
 クッチャロ湖です。

  ここまですでに90km以上走っているけど、今日は更に先に進む。まだ15時で日没まで余裕ある。

  突然ですが「走っているときに考えることBEST3!」
 第3位…泊まるところまでの距離&時間。あと何時間〜ってね。
 第2位…昔のこと。不思議とこの旅のことはあまり考えない。仕事してた時の事とか、友達のこととか、
      彼女の事とか…あっ、いないや。
 第1位…歌の無限ループ。非常にたちの悪いこれが1位。基本的に何も考えていないって事で、1曲うか
      んで来ると頭の中でそのサビを延々と繰り返してしまう。足を止めるか、何かイベントが起きるま
      で続く。ちなみに今日は「浜崎あゆみ」だった…。これが「森の熊さん」じゃなくて良かったよ。
      「あるぅ〜ひ、森の中〜、熊さんに〜、であぁった〜」…シャレにならん。

  この辺は多少のアップダウンが出てきて弱った足にはきつい。こういう時ライダーがすれ違いざまに手
 を挙げてくれることがホントに嬉しい。それだけでテンションアガリマクリ、ユレマクリ。しかもライダーの数
 の多いこと。北海道広しといえどもこの辺は多い。

  さてさて、神威岬(ん?、これも積丹にあったな)を通って更に南下していくと…何か来る。何だろあれ?
 バックパッカーかな?近づくと…!!!ウサギだ!ウサギが2速歩行でこっちに歩いてくるぞ!!しかも
 超デカイ!
  着ぐるみバックパッカーの城戸さん。
  って、え〜、着ぐるみ着たバックパッカーだった。見た瞬間大爆笑!
  「あ〜はっは!」「いつもこれ着てるんですか?」
  「いや、これかパンダ…」
  いやいや、そう言う意味で聞いたんじゃないんですけど(笑)

  彼は自称「着ぐるみ冒険家」の城戸さんと言う方で、何とこれ着て徒歩で日本一周中だった!すげ〜。
 んでもって暑そ〜!知床で熊に襲われなくて良かったですね〜(笑)
  着ぐるみきている理由は「目立つから」と単純明快。ブログに日記を公開しているので後で見てみよう。

 しかし確かに目立つ。当然私のように声を掛ける人も多いのでブログの宣伝にはうってつけだ。「しゃべ
 らない選挙候補者」の様だ。
  あれ着ていれば勝手に人が集まって、人づてに伝わる。私のちんけな旗なんかよりもよっぽど効果的
 だろう。上には上がいる。私なんかまだまだだけど、大いに笑わせてもらって(失礼ですが)、元気をもら
 いました。まだまだ先は長いけど、気をつけて行ってください!またどこかで会える日を楽しみにしてい
 ます。
 
 後姿も楽しすぎるぞ〜。

  120km以上走ってくると腿がパンパン&ケツが痛すぎ。久しぶりでいきなりこの距離は無謀だったかな
 。それでも17時前には本日の宿泊場所であるウスタイベ千畳岩キャンプ場に到着。
  風が強い中テントを張って日記を書く。
  ここ無料なんです。最近無料キャンプ場も少なくなってきてるから貴重だ。
  今日はエライ内容の濃い1日だった。明日は何が起こるかな〜っと。
 
 ウスタイベ千畳岩キャンプ場からの夕焼け。今日から日は山に落ちる…


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