自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月 7月 8月 9月

9月15日(木)<115日目> 現在地⇒北海道標津町「標津バスセンター」

 神は見捨てなかった

  05時50分起床。今日は全道的に秋晴れ!知床峠を越えるには絶好の天気だ。

  出発は08時。セイコーマートで先ずはセイコーマートでエネルギーを補給して08時40分、熊除けのスズ
 を全開に鳴らしながら登板開始。

  昨日登った自然センターまで登りきれた。
  ここからは割りと割とね…)緩やかな坂が続く。しかしこれくらいなら行けそうな気配。なだらかな坂が
 いつまでも続く。

  1時間30分ほど登って一旦休憩。いや、しんどい。でももう少しのはず。坂は少しきつくなってきた。6〜7
 kmほどでギリギリと登っていく。カーブを曲がるたびに「まだかまだか」と思う。

  そしてパーキング100mの標識。
  ようやく標高740mの知床峠にたどり着いたよ〜。時間は…10時35分。お〜、1時間55分、ギリギリ1時
 間台で到着できた。
 
 知床峠で伸び〜。羅臼岳を間近に見る。

  久しぶりの本格的な峠だったけど漕ぎきれてよかった。
  写真を撮ろうと思っていたらまた観光客に囲まれた。その中の老夫婦が「孫も好きでね〜、今ニュージ
 ーランドに行ってるの」と。少し話をして、最後に「孫を思い出したわ、お茶でも買って」と、お茶代には高
 すぎる2,000円も頂いた。いや、世の中いい人もいるもんだ。観光バスツアー客なんて、添乗員の旗につ
 いていって「幼稚園児か!?」なんて思ってすいません。よのなかそういう人もいて全然OKです(笑)
  東大サイクリング部のお孫さんにも感謝!

  しかし寒い。気温は14℃くらいあるけど風が冷たい。長ズボンを履いてウィンドジャケットを着込んで下
 りに望む。国後島を見ながらの絶景ライドだ!
  観光バスが追い抜いていったけどコーナーの多い羅臼側では自転車も負けていない。
  コーナーの度に追いつき、あおりながら下る。
 
 国後島を見ながら、あっ、登ってきた道が見える。

  10kmをあっという間に下りきった。途中に「熊の湯」と言うメッチャ熱い温泉がある。有名でいい所らしい
 けどパスだ。

  下りきると道の駅「知床・らうす」に到着。羅臼は北の国からのロケ地ということをここで知った。
  ロケ風景のパネルが展示してある。

  ちょうどお昼になったのでご飯どうしようかと思ったけど先へ進む。
  直ぐに「北の国から 純の部屋」という店が目に留まった。ロケで使われた道具が置かれていて、ロ
 ケの様子を復元したところらしい。
  ハッキリ言って「北の国から」にはまったく興味が無く、1作もまともに見たことが無い私は純が誰だかも
 知らない。
  でも良さそうなところだったのでここで昼食にする。メニューが無く、並んでいる海産物の中から好きな
 ものを選んで食べるスタイル。
  いや、メニューはあることはあるのだけど、丼物とか、世界遺産定食なるものもあった。
  私は秋刀魚を焼いてもらった。どうやらガイドブックにも載っているらしく、観光客もボチボチ入っていた
 。(多分)冷凍じゃない秋刀魚美味しかったです。ついでに氷水まで頂いちゃった。
 
 北の国から純の家

  出発は13時。羅臼を抜けるとずっとずっと何も無い。ただ、海岸線を走ったり山の中を走ったり。工事
 も2箇所ほどあって、どちらも止められた。しかたないことだけど、上り坂で止めないでくれぇ〜。走り出す
 のがどれだけ大変か…。

  しかしホント何もない。水も無ければトイレも無い。35kmノンストップで走り続け(るしかなかった)、よう
 やくパーキングを見つけて停車。
  お腹が空いたのでパンを食べて休んでいると、岡山から来た男性に話しかけられた。25年前ににバイ
 クで北海道を周ったときに知り合った民宿に泊まりに行くそうだ。
  25年経った今でも年賀状のやり取りが続いているとはスゴイ。いい出会いをしたのでしょう。

  さて、今日は標津(しべつ)にある旅人の宿「ラピュタ」に泊まろうと思っている。
 ここからは10km何も無い。見落としそうになったけど行ってみると「今日は満室です」と…。ガ〜ン!
 すっかり当てにしていた私には大きすぎるダメージ。4〜5部屋しかない感じだったし。1泊500円なら泊ま
 るわなぁ。

  改めて地図を見ると2〜3kmの所にキャンプ場がある。「もうここしかない」「時間も無い」日没直前だっ
 た。

  キャンプ場には直ぐに着いたけど嫌〜な予感…。ここで「閉鎖中」の文字
  ぐわ〜、ポラリスは痛恨の一撃をくらった…。あやうく死ぬところだった。

  しかしマジでヤバイわこれ。ここから先だと15kmくらい走らないとキャンプ場無いし、やっている保障もな
 い。

  とりあえず寝れそうな所を探して走っていくが、何と言っても水を持っていない事がヤバイ。峠超えに備
 えて軽くするために朝捨ててきたんだ。更にトイレにも行きたい。
  あぁ、もうすぐ日が沈む…。

  絶望の果て(笑)、私の目の前にトイレ・水の看板が!あぁ、神は見捨てていなかった
  そこは「標津バスセンター」横の小さな小さな公園のようなところだった。
  もうここで寝よう…。いや、ここかない!

  しばらく様子見で座って日記を書いていたけど、寒すぎてテントを張る。まあ、何も言われないだろうし、
 何か言われても拝み倒す覚悟があった。ここを追い出されたらもう行くところが無いのだ。
  たまにバス発車の合図とカラスがうるさいけどいい場所だ。
  トイレ・水・電源の三拍子揃った高立地だ。PHSは相変わらず圏外。中標津まで行けば入るけど、戻る
 のが嫌なので、それなら根室まで走りたい。
 
 余裕しゃくしゃくで写真なんか撮ってたら時間無くなった〜。


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