自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月 7月 8月 9月


9月19日(月)<119日目> 現在地⇒北海道浜中町「きりたっぷ岬キャンプ場」

 霧香る根室本線、熊出没注意!

  07時起床。バイクの人は何人か納沙布岬まで日本一早い朝日を見に行った様だけど、あいにくの霧
 で全く見えなかったみたい。
  この辺は霧が多いからな〜。何故かって?それは考えてみて下さい。ヒントは“海流”。分かった人は
 メールを下さい。先着1名様にステキな何かを差し上げます☆
  ちなみに同業者の方及び住所不定の旅人様は正解しても無効です(笑)

  08時40分頃に出発。セイコーマートで朝食を取ろうと漕ぎ始めるも、左のペダル部分から異音が…。
 セイコーマートで見てみるとストラップが切れ掛かっていて、それが回転部分に食い込んでいるみたいだ
 ったので取る。
  ストラップ切れたらどこかで買わなきゃなぁ。中には、これがあると足が外れなくて危ないと言う人もい
 るけど、無いと滑るし、何より足のトルクが直に自転車に伝わるから効率いいんだよね。

  セイコーマートで“ある物”を買おうと思っていたけど売っていなかった…。今日はちょっとアブナイ道を
 通るから。

  根室市内を過ぎ、花咲方面へ。1日中道道を通るのも久しい気がする。ここでもアップダウンと向かい
 風にやられながらも落石(おちいし)という集落に到着。
  本来この道はすごくいい道で、車のCMにも使われたそうだけど、霧で何にも見えませんね〜。
 
 北の国からのロケ地にて。霧で全く見えず、う〜ん…。

  さ〜て、いよいよここから恐怖のヒグマロードに突入する。つい1週間前にも出没したという超デンジャー
 地帯だ。
  ここを通過するためにセイコーマートで爆竹とロケット花火を買おうと思っていたんだけどね。まあしか
 たない。(熊は煙の匂いを嫌います)
  車やバイクと違って命がけなのに…。
 
 霧が立ち込める根室本線。

  鈴を用意して出発し、しばらく行くとパトカーから「止まってくださ〜い」と。
  言いたいことは大体わかっていたけど、やっぱりだ。

  「この辺熊出没するんで、ラジオとか持ってませんか?」
  「持ってます」
  「大声で歌いながら行ったほうがいいです。とにかく騒いで通過してください。ツキノワグマと違ってでか
   いですから。走ると50〜60km出ますよ」

  今ナント?50〜60km?私の中でやつらの走るスピードが段々速くなってきている。
  最初→自転車のほうが早いだろ?i
  3日前→40kmと聞いて、下りなら逃げ切れるかも…。
  今日→逃げるのは到底無理!出会ったらアウト〜!!

  デンジャ〜!おまわりさん、不安をあおる様なこと言わんといてください…。
  もう一つのR44も出るらしいので(行きは何の対策もしなかった、アブネ〜)、どっちにしても危険という
 ことか。それなら今ある道を突き進むべし!

  言われたとおりラジオのボリューム全開、鈴も全開、更に無駄だとは思ったけどシーナイフも準備して
 臨戦態勢だ。
  今にも出てきそうな物々しい雰囲気と霧、ラジオから流れる人生相談(ニキビくらいで人生終わりのよ
 うないい方するな〜)で一層ブルーになりながら走る。

  15kmほど走ると熊が目撃された初田牛(はったうし)駅に到着。ん〜、これ無人駅だし…。当然と言え
 ば当然なのだが、ここは間違いなく出るわ。

  霧の掛かる根室本線をたどる道はここで終わり、あとは海沿いに出る。
  良かった〜、出なくて。今までの旅でおそらく最大にヤバイ道を無事に通過。知床より怖かったよ〜。
 まあ北海道は何処で出没してもおかしくないから安心は出来ないけど。札幌にも出るって言うし。

  しかし海沿いに出ると今度は霧がひどい。視程は100m程度で坂道がどこまで続いているかわからず
 ペースの調整が難しい。
  服は濡れるし前は見えない。霧って疲れる…。

  それでも13時頃になるとそれも晴れてきて暑くなる。そして坂!アップダウンと言うよりは山道に近い
 しばらくこんな道が続きそうだ。
 
 あら、こんな所に住んでらっしゃたのね。

  さて、今日の宿泊は「霧多布岬(きりたっぷみさき)キャンプ場」。どうせ何も無いんだろうな〜って思って
 いたけど市街地は意外に大きい!セイコーマートあるのにはちょっと驚いた。

  そしてキャンプ場からの景色は素晴らしい!岬のほぼ先端にあり、少し高い場所なので眼下に見下ろ
 す海・夕日、そして灯台。
  景観の点ではベスト3に入ること間違いなし。しかも無料にも関わらずきちんと管理されていて綺麗だ。
 
 霧多布岬にある湯沸岬灯。なぜ?

  とりあえずテントを張って荷物を下ろして灯台へ。…と、管理人さんが「温泉に行くならこれ持っていき
 な」と、クーポン付きの釧路・根室周辺ガイドをくれた。
  「これ見せれば牛乳ただで飲めるから」

  おお、ラッキ〜。風呂上りは「やっぱ牛乳でしょ!」…ホクレンのCMじゃ無いよ(北海道限定)
  このクーポン、これから通る道の駅とかでも使えるのでしばらく持っていよう。

  岬の先端まで行ってから「霧多布温泉ゆうゆ」へ。
  空気は夕暮れと共に一気に冷え込み、ピンと張り詰める。空はオレンジにその色を変え、素敵な顔を
 覗かせる。そんな空を眺めながら入る露天風呂、最高じゃ〜!!(長湯は無理だけど…)

  この温泉は22時までやっているのでゆっくりと日記を書く。テントの中より全然居心地いいけど、お腹
 空いたな〜。

  20時頃に目処がついたのでキャンプ場に戻る。外に出ると…暗っ!!街灯など一つも無く、頼りになる
 のはヘッドランプと灯台の明かりのみ。まさか陸上でお世話になるとは思わなかったよ。

  キャンプ場に着くといつの間にかテントが一杯だ。ご飯を作ろうとしていたら見覚えのある人。昨日お
 母婆に泊まっていたライダーマサト君。大阪からバイクで日本一周中だ。他にも2人、計4人で話す。
  マサト君は料理をするので、ぺペロンチーノを作ってくれた。本人曰く「いまいち」らしいけどウマかった
 です、ありがとう。
  彼もまた旅の様子をブログで公開している。アドレスはこちら。


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