自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月


11月23日(水)<184日目> 現在地⇒静岡県下田市「道の駅開国下田みなと」

 支えられている旅

  06時35分起床。昨日は07時ぐらいに起きようと思っていたけど、警備員さんになんか悪いので少し早め
 に起きた。ほぼ日の出と同時刻。
  丁度建物の東側にテントを張っていたので朝日が気持ちいい。マリーナのヨットも朝の陽光を浴びてキ
 ラキラと輝いている。あ〜、いい眺め!
 
 朝日を一杯に浴びるヨットたち。

  テントは相変わらずの結露。まあ、丁度いいテーブルもあるし(こらこら、お店のだろ?)、広げて干して
 おけばすぐに乾くだろう。
  撤収準備をしていると昨日の警備員さん
 「おはようございます!」と挨拶をすると、
 「何処から来てるの?」
 「あっ、新潟です」
 「これから新潟に帰るんじゃあと3日くらい?」
 「いえ、沖縄まで行くんですけど…」
 「・・・・・・・・・・・・」

  こんなやりとりだ。でも快く?泊めてくれて感謝しています。

  朝食も食べて08時くらいには出発準備が整ってしまった。ただ、昨日スタンプを押すのを忘れてしまった
 ので09時まで待つ。あ〜、暇ヒマ。
  09時丁度に開いたよ。少しくらい早めに開けてくれてもよさそうなものなのに。
  この駅からは中部のラリーになるのでスタンプブックを買おうとしたら売り切れ…。ガ〜ン、あんなに待
 ったのに
そういうオチですか。
  まあ、この人に罪はないけれどちょっと悲しくなってきた。
  とりあえずこの駅のパンフの押印欄にスタンプを押す。別にラリーに応募するわけじゃないからいいん
 だけどね。

  というわけで、もやもやしたまま出発。幸先の悪い出発だ。
  道の駅を出るとすぐに国道から離れて県道の海沿いルート。こういう半島じゃ、大抵国道よりも県道の
 方が厳しい坂なんだよな、と経験上でわかってはいるものの、交通量の激しい国道を離れたかった。
  予想したとおりの坂。一部予想を超える場所もあったけどなんとか漕げる。工事現場の片側交互通行
 の場所で
 「自転車の兄ちゃんいくから〜、遅いから待っててね〜」
 と無線で話している。ど〜もすいません…と言ってもしかたない、遅いものは遅いのだ。私はきっと悪くな
 い
だろう。

  途中で前職でお世話になった係長から電話。私の日記を見てくれて、(当時)神奈川にいたので
 「奥さんの実家が三保だから泊まれるか聞いてみる?」
 と、宿泊場所提供の電話。まだ泊まれるわけではないけれどそうなったら非常に嬉しい。三保は学生時
 代住んでいた清水のすぐ近く。三保の松原なんかが有名かな?あとは“ちびまる子ちゃん”w

  離職して半年以上経つ。それでも今尚、連絡を取り合えて、こうして陰ながら旅を支えてくれているとい
 う事に感謝しなければならない。
  以前にも何度か書いたと思うが、この旅は決して一人では成功しないと思っている。実際多くの方々の
 助けと協力の下、私は旅をさせてもらっているのだ。
  今まで半年間、私が勝手にスポンサー様と呼ばせてもらっている方は既に60人以上に達している。改
 めて見ると凄い数だ。
  ここに書いてはいないけど、頑張って!と声を掛けてくれた人の数は計り知れないほど多い。その度に
 勇気をもらい、前へと進む活力を頂いた。

  旅に限らず、人生そのものも一人では生きていけない。
 「一人で生きていくのさ、へへ〜ん」
 などと口走っている人もいるだろうけど、あなたは決して一人ではない。気づかないかもしれないけれど、
 ほんの少しだけ自分から一歩を踏み出せば、そこには多くの仲間がいて、困ったときにはきっと助けて
 くれる。
  ただ、クレクレ君では仲間は出来ず、人が困っている時には助けてあげなきゃいけないし、そうするべ
 きだと思う。

  One for All , All for One
  全人類が一つのチームになれたのなら、どんなに素晴らしいことだろうか。

  ルートは再びR135。東伊豆町に入るとまた(と言っても伊豆全体が)温泉街で、その中で「黒根岩風呂」
 と言う、北川(ほっかわ)温泉に目を付けていた。
  天然温泉、目の前が海、しかも混浴!こりゃ入るしかないでしょ?ってな感じで行ってみたものの、時間
 外…午後は13時から。
  まだ11時30分。待っていようかとも思ったけどちょっと時間が勿体無いよな。
  ん?目の前に温泉…足湯だ。どうやら無料で入れそうなのでちょっとつかってみる。お〜、気持ちいい
 〜。極楽ですわ。
  黒根岩風呂は600円だし、今日はこれでいいか!伊豆は温泉半島、地図を見ればこれからも温泉が
 たくさんあるし。
 
 リラックスタイム。足の疲れも吹き飛びますね。

  足湯に浸かっていると大阪の兄から電話。今日仕事で沼津に来るそうで、会えるようならってことだった
 けど今日中に沼津は無理ですわ〜。
  でも気持ちはありがたい。ここでも支えを感じた。

  よし、臭い足も綺麗になったので(笑)出発。相変わらずのアップダウン、さすがに三陸ほどじゃないけ
 れど、いいかげんにしておクレ。

  いくつかの峠の中、前方に自転車発見。おじいちゃんだ。しかもママチャリ!すごいな、こんな坂道を自
 転車で走るのか、やるなおじいちゃん!
  そして早いのだ。私は一番軽いギアで登っているとはいえ、相手はどう見ても60以上のじいさんだぞ?
 差が縮まらないてのはどういうことだい?そんなに鍛えてるのか?
  でもフラフラしてるし、そんなに力があるようには見えないんだよな〜。
 それでもこっちの方が少し早くて、やがて追いついた。そこで見てしまった…
 「電動アシストじゃんか!」
  どうりで早いわけだよ。しかし私は電動に勝ったぞ〜っと、何の自慢にもならんねw

  そんなことはどうでもいい、またしても坂だ。海沿いギリギリ、どこまで登るんだよ〜(汗
  今日は気温が高くって、日向に出ると暑い。そこに上り坂だから、ズボンはとっくの昔にハーフにしてい
 るのに、上半身が暑すぎる。ウィンドジャケットの袖をまくって、フロント全開でも暑い。いっそのこと脱いで
 Tシャツになりたかったけど下り坂は極寒だからたちが悪い。脱ぎたくても脱げず、体力だけが消耗して
 いくこの辛さ。夏のほうが暑いけどマシ。ずっと半袖でいられるから。

  峠の頂上で「旅の駅」なるものを発見。オレンヂセンターとなずけられたこの施設、目を引くのは
 「名物、ウルトラ生ジュース
 の文字。なんだろう?生ジュースはわかるけどウルトラってなんだ?気になる…
  だったら飲んでみよう!
 「お姉さん一杯下さいな」
  巨大なジューサーにみかんを入れてミキシング。蜂蜜が加わって、メッチャ美味しい生ジュースだ。常温
 だよ。冷たくないのがまた今の時期にいい。しかしウルトラって何だ?看板を見ると、これを飲んだら3年
 長生きできる
らしい。うん、これだ、これに間違いない。ウルトラは3年長寿に決定〜。
  お客のおじさん曰く「3年経ったらまた来るわ〜」
  そうか、それだと一生死ねないってことか、すごいぞウルトラ生ジュース!
 
 これが噂のウルトラ生ジュース!ちなみにブルーベリーもあります。

  ちなみにこのジュースを飲むと、併設の美術館に無料で入れるので行ってみると浮世絵が展示してあ
 った。最初は普通の、でも奥の院と書かれているのれんをくぐるとピンクゾーンだ。すげ〜、ちょっと見入
 る。皆さん御存知の?四十八手もありましたw
  予期せぬ突然の出会いに感謝です。
 出口には「他言無用」って…美術館だろ、ここ?

  そしてこの旅の駅にもう一つ発見!
 静岡には絶対にあると信じていた「わさびソフト
 やってしまった。ジュースを飲んだ後に今度はソフトか。しかしこれを食べないわけにはいきません。どん
 なに寒くてもきっと食べたんだろうなw
  気になるお味は…辛い!ソフトが辛い不思議な感覚。でも激辛ってわけではなく、ピリ辛。そのなかに
 微妙に甘みがあって、表現しがたい味だ。癖になるかはわからないけど、食べる価値はあります。
  静岡って言えば後はお茶だよなぁ。きっと「お茶ソフト」もどこかにあるだろうと期待している。抹茶は普
 通か?そしたら「ほうじ茶ソフト」に「玄米茶ソフト」、でもやっぱり県内産の超高級なお茶を使ったソフト
 んかもあったら面白いのに。
 「一つ1,000円になりま〜す」
 私なら買う。
 
 ハイ来た、わさびソフト。わかりにくいですが微妙に緑です。

  道の駅「開国下田みなと」には15時過ぎに到着。その前に灯台とかもあるにはあったんだけど、遠いし
 また峠を越さなければいけない。今日はそんな気分じゃなかったので道の駅にまっしぐら。
  着いてみるとちょっと泊まるにはどうかな〜って雰囲気。
 
 途中にあった伊豆白浜。伊豆三大美浜です。カップル・サーファー多数。

  とりあえずスタンプブックを購入。200円もしたよ。
  それからデスクで日記書き。電源はあったけど使わなかった。他にあてがあったものでね。
  ここの閉館時間は17時までと早いので助かる。それまですこしうろうろして寝場所を探すと、2階にいい
 場所発見
。完全に屋根に覆われていてベンチもある、そして微妙に暗い。
  ただ一つ問題があって、すぐ近くに事務所があるのだ。17時になっても帰らないし、警備員みたいな人
 もいらっしゃる。まさか24時間いるのだろうか?

  まあ、もう少し様子を見ることにして夕食。隣の小さな公園で今日もパスタを茹でる。もうガソリンが残り
 少ない
。どこかでホワイトガソリン入手しておかないと。西の方はなさそうだけどなぁ。
  最悪レギュラーガソリンか?出来れば使いたくない。ただでさえ着火が悪くなってきているのでメンテも
 もしなきゃいけないよな。

  ご飯を食べ終わって上の様子を見に行くと、らっき〜、誰もいない。静かだし、快適に眠れそうだ。

  テントの中で日記を書いていると朝話しがあった係長から電話。三保で泊まる話OKとのこと。ありがと
 うございます!
  行き方を詳しく教えてもらったんだけど、まあなんとか行けるでしょう。26日には到着の見込みです。


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