自転車日本一周リアルタイムログ!
HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール

2005年 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月


11月27日(日)<188日目> 現在地⇒静岡県榛原町「静波海岸ゴルフグラウンド」

 清水を離れ、強風に泣く

  09時10分起床。寝過ごした!布団があまりにも心地よくて目覚ましも止めてぐっすりだ。この時間から
 移動しても今日の予定地まではちょっとたどり着けそうもないか?いや、ギリギリ行けるか?ってとこ。

  起きて朝食を頂く。しばらく食パン朝食が続いていたので朝からご飯に目玉焼きとは豪勢だ。美味しく
 頂きました。

  その後、身支度(って言ってもほとんどすることないけど)をして、歯を磨いたり顔を洗ったり。
  些細なことだけど普通の生活があまりにもありがたい事を実感できる。旅の間では水道もなくて歯も磨
 けないこともしばしばあったしな〜。

  準備をしていると
 「餞別にコレ」
 と、なんと無線機を頂いた。うれし〜です!昨日の話の中で無線の話題も出て、私もどこかで無線機を
 手に入れて無線局を開局しようかな〜って考えていたところなんです。元々旅には持って行きたかった装
 備の一つで、こんな形で頂けるとは…感謝してもしたりないくらいです。ありがとうございました。
  更に奥さんからホッカイロを6個頂きました。これから益々寒くなるので重宝すると思います。
  装備については旅の途中から軽くなる人と、段々重装備になるパターンに分かれる。当初は前者だった
 私も途中からは後者になっている。重いは重いけど旅は充実してくるんじゃないかな?
 
 こんな感じに付けてみた。メッセンジャーみたい?

  最後にみんなで写真を撮ってお別れ。たった1泊だったけど何から何までお世話になりました。また
 つの日かお会いできるt嬉しい
です。
  紹介していただいたI係長もありがとうございました。
 
 長澤さん一家と。お世話になりました!

  出発は10時30分。まずはすぐ近くの三保灯台へと向かった。長澤さん宅からすく近くなのであっと言う
 間に到着するも、灯台はあれども三保灯台ではない。
  案内板には「清水灯台」とおり、どこにも三保灯台とは書いていない。地図にも三保灯台って書いてあ
 るし、わたしも学生時代はずっとそうだと思っていた。
  どうやら俗称のようで、正式には清水灯台が正解らしい。こんなことも実際に見てみないとわからない
 ことで、案外思い違いをしていることってあるんだろうなぁ。

  っと、ここに長澤さんの奥さんと娘さんが車で来た。忘れ物を届けに来てくれたのだ。朝方トイレに行っ
 てその時に忘れたもの。いつも腰につけている小さいカバン。
  私が灯台に行くと言っていたので助かったけど、最後の最後までご迷惑をおかけしましたm(__)m

  灯台を後に三保の海岸をとおっているサイクリングロードを走ってみる。お目当ては三保の松原の羽
 衣の松
。ここは学生時代に一回来たことがあるけど、どうしてもこの旅中でも行きたかった所。伝説によ
 れば、天女が舞い降りてこの木で休んだそうな。確かね。
  今日は日曜日で観光客が沢山だ。こんなに人がいるとはまさか思わなかったなぁ。清水時代は気づか
 なかったヨ。
 
 これが羽衣の松!新日本三景なんだって。

  本来はこのまま自転車道を行くつもりだったけど、気づいたら昨日とおっていた三保街道を戻っていた
 …アレ?私の方向感覚なんてこんなものだ。ハッキリ行って音痴ですw
  まあ、この道でも別に問題は無いので構わないけど。

  R150をひたすら西へ。しかしものごっつい風が吹いていて全然進まない!西の風、海岸線。悪条件が
 私のルートにピッタリと重なってしまった。やばいよこれ…
  この時点というか、出発したときからすでに御前崎までは諦めて、その手前のキャンプ場に狙いを定め
 ていたのだが、それが決定的になった。あわよくば…と思っていたんだけどね。

  道が平坦なのはいいけど遮へい物がないからたちが悪い。自転車に乗ってて一番嫌なのはこの風
 向かいに限らず、横も。追い風以外は全てNGだ。確率にしたら1/2なんだけど、これは確率の問題では
 ないようで、ここから先は「遠州の空っ風」と言う西よりの強風が常に吹いているとは長澤さんの情報。ま
 さにそのとおりの風が吹いています…。
  峠よりも厳しいです。峠はいつか終わるけど、コレはいつ終わるかわからないから…。

  平坦な道もここだけは別。用宗(もちむね)を過ぎると別世界のような断崖が現れる。あっ、シラスが美
 味らしいけどとてもそんな気分ではなかったです。
  その名も大崩海岸(おおくずれかいがん)と言う、正に大崩れな道。ルートの右側の旧道はめちゃめち
 ゃに崩れ、旧道の覆道もぺしゃんこ。昔このがけ崩れで何人かなくなったそうで、その復旧は諦め、今は
 海の上を道が通っている。ご冥福を祈りながら通過。
  険しい!狭い!トンネル〜!!
  あ〜怖かった…。バイパスがあるので大抵の人はそっちをとおるんだけど、それでも多い車。コーナー
 なんかドキドキもので、後ろから来る車に
 「どうか私に気づいてくれますように」
 と祈りながら登っていた。センターにキャッツアイも埋め込まれているので大きく避けてくれないのですよ
 。対向も見えないし…。
 
 崖を避けるようにして海の上を走る道路。ちびりそうだった〜w

  距離的には短く、ここを通過してしまえばまた平坦な道。風は相変わらず吹き荒れているけどね。
 ここも懐かしい、カッターの大会が行われた焼津市を過ぎたところで迷う!自分的には海岸の道を走って
 いたと思っていたのに港で行き止まりになったり、中へ入っちゃったりで、ここでも方向音痴ぶりの本領発
 揮だ(汗
  コンパスを頼りになんとか県道に乗って事なきを得たものの、なんとかならないものか?

  この県道31号に乗ってしまえばもう迷うことは無い。ひたすら真っ直ぐ行くだけ。ただ狭い!マジで?と
 思うくらい狭く、こんなところをバスが走っていることが信じられない。

  途中信号待ちをしているときに原付のおっちゃんが
 「どこまで行くんですか〜」
 と、静岡のスクーター乗りはこういうことが好きなのか?楽しい人たちだ。
  関係ないけど静岡の人たちはのんびりしていると良く言われる。私も同感で、実際住んでいた時は自分
 ものんびりしていたと思う。この温暖な気候がそうさせているのだろうな。

  再びR150に乗るとお店が並んでいる。何故か電気屋さんがやたらと多い中、その一軒に立ち寄ってPHS
 のエリアマップを探すも見当たらず、そのすぐ近くの電気屋さんでGET!沢山あったのは私にとって大助
 かりだ。

  それからホームセンターへ。ストーブの燃料が切れていたのでホワイトガソリンを購入。別にレギュラー
 でも構わなく、値段も安いけど、メンテナンスの面からこちらに軍配。1リットル880円でもガスに比べたら
 格段の燃費
の良さだ。問題はこの空き缶を何処で処分するかだけど…。

  今日の宿泊は現在地からすぐ近くの静波(しずなみ)。波がなくいつも静かな海なのだそうだ。とりあえ
 ず海岸まで行ってみると、トイレがあちこちにあって良さそうだけど屋根が無いなぁ。
  落書きもひどく、近くでは若者が騒いでいて治安は良くないかも…
  地図を見るとここにはキャンプ場があるはずなんだけど何処にも見当たらず、おそらく夏季限定の場所
 なんだろう。
  しかし、近くにキャンプ場らしきものを見つけるけど…。ゴルフグラウンド?これが地図に載っているキャ
 ンプグラウンドか?広い駐車場もあるし、トイレもある。

  そのトイレってのが一見普通の家のような、公民館のような微妙な建物。中に人がいるみたいで、しば
 らく様子を見ていた。
  17時になるとカヌーを持った人が帰ってきて、そこにしまっている。ん?ここの人か?でもしまったら帰っ
 てしまい、家の中にいたおじさんも帰ったのでこの軒下でテントを張ることに。
  海岸よりはよっぽどマシな場所。屋根もあるしね。そして何より静か、これに尽きる。
  寒いには寒いけどまだ耐えられる寒さ。寝袋に入ってしまえば暖かく眠れるよ。
 
 静波海岸にあった自由の女神。手には辞書ではなく「静波海岸クリーン計画」の冊子が(笑)

  強風に耐えた1日。明日も風は強いみたいで、どこまで行けることやら…。


前日の日誌へ     平面航法で行く自転車日本一周ログトップへ     翌日の日誌へ

HOMEメビウスの叫び自作の魂サバイバル・マニュアルプリウスの愛情我写真館LOG BOOKリンク集メール