自転車日本一周リアルタイムログ!
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2005年 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月


12月31日(土)<222日目> 現在地⇒大阪府大東市「兄宅」

 振り返ってみますか

  10時30分起床。今年もあと1日。なのにいつものとおりの起床時間、普段となんら変らず…。いつもどお
 りが一番ってことですか。

  では、今年を振り返ってみるとしますか。

  今年は本当に激動の年だった。
  まずは1月、自転車を購入。今思えばこれが全ての始まりだったのかもしれない。ペッカペカの新車。
 キャンディーレッドの車体が眩く輝く、私にとっては宝石のように見えたものだ。真冬の新潟で通勤に使用
 していた。

  そして3月、4年7ヶ月勤めた会社を辞めて自転車での日本一周を決意。約2ヶ月間、バイトをしながらコ
 ツコツと準備をして、5月24日、未知の旅へと自転車を走らせた。

  旅の当初は不安も多く、本当に日本一周なんて出来るのか?と思っていたけど、様々な人との出会い
 の中で、「けっこういけるかも?」なんて思い始めていた。

  ふざけすぎた坂道や大雨、行く手を阻むモノも数多く、でも、それすらも楽しんで行きたいと思っていた。
 旅も1ヶ月を過ぎ、北海道の広大な大地に感動、出会いも今まで以上に多くて大好きな土地。
  稚内のライダーハウスでは衝撃ともいえる出会いで、いとも簡単に夏のバイトをゲット。ただし、このバ
 イトをきっかけに旅の日程は大きく崩れることになった。

  バイトは利尻島「川一」でのキッチン及びホール、更にはプチホテルのお手伝いと幅広く働き、キツかっ
 たけど、川一の方々、バイトの方々と楽しく仕事が出来、忘れられない素敵な夏を過ごせたと思う。
  初めて単独で山にも登った。利尻岳だ。本来私は山に登ろうなんてあまり思わないんだけど、2ヶ月そ
 の麓で見ていたら無性に登りたくなって…。貴重な体験だった。

  やっぱり北海道は旅人の聖地。どこまでも続く地平線、な〜んにもない場所。今年から世界自然遺産
 に登録された知床は本当に良かった。ヒグマに怯えながら走った道も今となってはいい思い出。いつか
 だれかとまた行きたいなぁ。
  あまりのも良かったので、4ヶ月くらいいたのかな?なんにもなさ過ぎて、補給が出来ずに心配になった
 時もあったけど、それもまた旅の醍醐味か。

  あと、北海道と言えばライダーハウス。初めて泊まったのは留萌のそれで、それから稚内、根室、大正
 、函館などなど、このスタイルには本当に感動した。1泊無料から、せいぜい1,000円くらいと、まさに旅人
 のための宿
。いつもはテントだけど、天気の悪い日もあれば、疲れるときもある。そんなときに大変重宝
 した宿だった。

  あとはお祭りか。偶然にも2回もぶち当たってしまったのだ。根室のさんま祭りと対象のメイクイーン祭り
 。特にさんま祭りは良かった。焼サンマ食べ放題で、取れたてのサンマをたらふく食べた。また行きたい
 な。

  北海道を出たのはもう寒さも感じ始めた10月の初め。早く南下しなきゃと思っていたものの、すぐに
 研に捕まる
。かっぱ伝説の残る温泉と、おばちゃんのおでんが美味しく、野営場事態も非常に居心地が
 良かったので1週間も滞在してしまった。10月の薬研は寒かったなぁ。

  南下を続け、すぐに地獄の三陸海岸へと突入した。とんでもないアップダウンが延々と続き、補給ポイ
 ントも少ない、まさにWay of Hell…。本州最東端のトドヶ崎への道は三陸の中でも特に厳しかった。ようや
 く最寄の港まで着いたかと思えば、そこから片道4kmのトレッキング。旅の道程の中で2番目につらい道
 のりだった。(ちなみに1番は青森県大間埼までの道のり)

  そして更に南下は続く。順調に進んでいたものの、福島の小名浜でヨットマンの岡山さんに声を掛け
 てもらったことをきっかけに、ここでもヨットに滞在すること1週間。
  何故か看板作ったり、最後の方ではヨットでセーリングをしたりと、ここでも非現実的な生活を十分満喫
 した。

  そしていよいよ東京へ。ここでは丁度いいタイミングで東京に来ていた兄と実家に戻って、友人の結婚
 式の2次会に参加。旅の途中でどうなるか分からなかったから披露宴は不参加だったけど、久しぶりに
 地元の友人に会えた意味だけでも参加してよかったと思う。お二人さんお幸せに。

  東京に戻って今年の旅も最終段階。ただ、11月も下旬に差し掛かると今度は寒さとの戦いだった。伊
 豆から静岡までは暖かかったけど、愛知、三重に突入するともう限界が近い。最低気温と言えども氷点
 下になる日も目前に迫っていた。

  本来なら海沿い、紀伊半島を周ってから大阪に到着する予定だったのだが、それをしていたら間違い
 なくあと10日、下手すれば雪が降りかねないのでルートを変更。
  三重から伊賀街道を突っ切って奈良、大阪へと。これなら3日もあれば十分だから。

  てなわけで、極寒の山ルート。この旅始まって初の山道&寒さ。川沿いを走る自転車が新鮮でそれほ
 ど辛かった記憶は無い。寒さを除いては…。

  奈良県に到着。ここでは旅の始めの頃から色々とお世話になっていたカレンさん一家と初対面。北海
 道、小名浜では美味しい手作りのお菓子を贈っていただき、他にもメール、掲示板などに暖かいメッセー
 ジ等等、励ましを頂いたことは数知れず。
  これからもよろしくお願いします。

  最後の難関阪奈道路を越えて200日目、ようやく大阪の兄の家に到着。6ヶ月以上でようやく日本半週
 か…ペース的にはかなり遅いけど充実した旅だった。

  さて、これからフェリーで沖縄に渡って、バイトでもしながら冬を越そうかと思っていたんだけど、それを
 急遽変更して“帆船あこがれ”の臨時職員に応募
  契約期間は来年の4月〜11月と、再来年の3月の9ヶ月間。もし合格したら来年度1年間は旅を中断す
 ることになるけど、基本的には無期限の旅。30歳までには定職に着きたいと思っているけど、それには
 あと少し時間がある。前々から乗ってみたかった帆船に乗れるチャンスが巡ってきたんだから、これを
 逃す手は無い。合格できるといいなぁ。

  そんなこんなで、怒涛の1年間を振り返ってみました。間違いなく言えることは、素敵な出会いに満ちた
 素晴らしい1年間であった
ということ。来年も、再来年もこんな年であればいいなーと思います。

  ここからは今日の日記。

  兄は友人と共に神戸のポートピアランドへカウントダウンへ出発。稲垣さんも突然一人でスキーへ。カ
 ウントダウンも何か行く気がしないし、スキーもやらないので突然一人になった大晦日。一人でプライド観
 戦して、ナイナイの番組を見て静かに年を越した。去年となんら変らない年越しだ。
  まあ、年を越えたと言うだけで普段と何か変るわけじゃなし、けっきょくDSをやっていた。

  02時30分に兄が帰宅。少し飲んで04時に就寝です。初夢はなんでしょう?


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